エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

アジサイは咲き誇る

2011年06月17日 | 
アジサイの競演は見ごたえあり!
と言いたいのである。

今日は額アジサイでは無いけれど、楽しめる。



アジサイが花本来の見せ方をするのなら、ぼくたちはそれに敬意を表すべきだ。
然るべきして見せて頂くのである。



全きガクの鮮やかさは発展途上にある。
それが雨に煙るアジサイの哀れを誘うのである。



アジサイはまた、平地にあるよりも斜面に咲く方が心地良いと見える。

曰く、築山への植栽。
曰く、登山電車のその道すがら。
曰く、寺院の奥殿の小道。

などである。

これらの場所は決して平地では無く、修行への道であり、人が喘ぐ行為そのものである。



今日のアジサイは豊島園である。
一部には木道が設えてあって、快適に歩けるのである。



額アジサイに無い華やかさがあって、この毬のような「花玉」は心を華やがせてくれるのである。
しとどに濡れた花は哀れを誘うけれど、ピンっと張った花は華やかである。

夢が詰まっている花玉である。



雪国だと、民話の中で「夢こ玉」が出てくる。
アジサイは、まさしく夢の玉である。



白、ピンク、青。
夫々の色が楽しめるし、時には夫々の色のグラデーションも楽しめるのである。



ひそひそと話し合っているかのようではないか。
ひょっとすると、観に来ている人のマナーを評価しているのかもしれない。

こうした花園では、マナーを守って歩きたいものである。



目にも優しいアジサイである。




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