エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

アジサイには水煙が良く似合う

2011年06月28日 | 
アジサイの花には、湿気が必要である。
水煙である。



晴天下のギラギラとした太陽の熱は大敵である。
アジサイは直ちに、見る影も無く萎びてしまう。



豊島園のアジサイ園では定期的にミストを発生させ潤いを与えている。
それはそれは幻想的ですらあるのだ。



スペクタクル映画の代表とも言える「十戒」チャールトン・ヘストン主演のあの映画である。
エジプトから奴隷として酷使されていたユダヤ人を、乳と蜜の流れるカナンの地に連れていこうとするモーゼ(ベン・ハー)が、神の力を借りてエジプトの街に悪霊を引きこむ・・その悪霊は、このミストのように街路を流れていくのである。

今は、幸せのミストである。

以前、紫陽花の花言葉は二律背反的に対照的な言葉が並んでいる事を紹介した。
おさらいをしておきたいのである。

「移り気」「高慢」
「辛抱強い愛情」「元気な女性」
「あなたは美しいが冷淡だ」
「無情」「浮気」「自慢家」「変節」
「あなたは冷たい」

とある。
ふむふむ・・・である。



モヤッとしている感じを撮ってみたのだけれど・・・。

アジサイは、もともとは、「あずさい」と呼ばれていたとされている。
「あず」は「集まる」、「さ」は真、「い」は「藍(藍色)」の省略形・・・つまり、「真の藍色が集まっている花」といったような意味合いである。



土壌のph(酸性・アルカリ性)によって、あらわれる花色が異なるとされる。
酸性が強いと青みがかり、アルカリ性が強いと赤みがかるのである。

ミストによって霞みがかかった様は、風情がある。





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 荒野人