エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

台湾・烏来の瀧

2013年02月01日 | ポエム
台北から南下する事、約2時間。
少数民族の村「ウーライ」がある。
山懐に囲まれた邨である。



この瀧が見事である。
台湾の山に瀧が有るんだ!
と驚いたけれど、当然のことである。

台湾は、島国だけれど山の国でもあるからだ。
人々は、海岸線に住んでいる。
都市は海岸沿いに展開しているのである。



ウーライは少数民族の邨である。

川辺に湯煙が沸いているのを見つけて「ウーライ」と呼んだ。
「ウーライ」はもともと温泉と言う意味であった。



右側の人の集まりは、温泉に浸かっているのである。
この日、終日雨模様だったけれど、人々は温泉に入っている。

烏来で表示したのはあくまでも宛字である。



タイヤル族の起源を踊りと歌で見せてくれる。







「霞み降る山分けいればふくろ鳴く」



「時雨るるや山塊の滝隠れたる」







そうそう、この瀧の名前は「白糸の滝」であるけれど、日本人から見れば「那智の滝」風である。
繁華街に出れば、山バナナや果物が売られている。
バナナは完熟であるから、当然甘い。
小さなモンキーバナナである。



いかにも観光地化しているけれど、少数民族の生活が匂い立っている。
楽しい観光地である。



何といっても温泉地の風情が色濃く、旅情を掻きたてる。
一度は行ってみたい観光地である。



        荒 野人