エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

昨日の大気と冬夕焼

2013年02月03日 | ポエム
昨日の大気は汚れている。
少し・・・呼吸していて違和感があるのはぼくだけだろうか?

例えば車を運転している時、外気を取り込むと目が痛かった。
呼吸していても、違和感があった。
少し、大気が荒いのである。
咽喉に引っかかる感じがあった。



薄暮の状態だけれど、向こうが霞んでいる。
決して「春霞」ではない。

中国の大気汚染が深刻である。
もう既に、二十数年前から環境汚染を問題視してきているのにである。
何の対策もとって来なかったのだろう。
風下の国は大迷惑である。

だがしかし、風が少し出て来た頃から大気が洗われ始めた。
空と雲が鮮やかになって来たのだった。

今日の夕焼けはその紋様と言い、千変万化する動体と言い、素晴らしかった。







「冬夕焼隙間を埋める雲の群れ」






冬夕焼である。

空を見上げる。
通りすがる人も「なんだろう?」と空を見上げる。



空を見上げる人々が多くなる。
足を停める。

「あっ!オーロラみたい!」
声が広がった。



ぼくは、魔法使いになった気分だ。
こうして誰もが空を見上げる・・・そんな素敵な日常が続くとしたら、素敵だ!



海に沈む夕日も素敵だけれど、こうしてビルの谷間に輝く夕陽だって良い。



      荒 野人