ひたすら雲を眺めた。
冬の雲は存在感がある。
言い換えれば「奥行きがある」のである。
けれどもこの日、一部の雲は晩秋の雲のようであった。
そう・・・薄っぺらいけれど筆で描いたように繊細な雲である。
右下の裸木が荒涼としていて、かろうじて冬と察知できるのである。
「来る春の心構えや雲流る」
「先行きの融けいる空の春霞」
雲の流れ行く先は雲にしか分からない。
それは詩人の感慨。
大気の流れと共にどこかに逢着する。
その生々流転に人は、涙する。
この雲の曖昧にして、変わり行くさまが雲の天才たる所以である。
雲が追いかけっこをしている。
ぼくも飛天になって空を泳いでみたい。
中東に行けば、飛天になれるだろうか?
荒 野人
冬の雲は存在感がある。
言い換えれば「奥行きがある」のである。
けれどもこの日、一部の雲は晩秋の雲のようであった。
そう・・・薄っぺらいけれど筆で描いたように繊細な雲である。
右下の裸木が荒涼としていて、かろうじて冬と察知できるのである。
「来る春の心構えや雲流る」
「先行きの融けいる空の春霞」
雲の流れ行く先は雲にしか分からない。
それは詩人の感慨。
大気の流れと共にどこかに逢着する。
その生々流転に人は、涙する。
この雲の曖昧にして、変わり行くさまが雲の天才たる所以である。
雲が追いかけっこをしている。
ぼくも飛天になって空を泳いでみたい。
中東に行けば、飛天になれるだろうか?
荒 野人