木蓮の蕾がいよいよ膨らんできた。
開花を待つばかりである。
そんな季節になって来たという事であるけれど、ここのところ寒気が居座っている。
木枯らしが毎日吹き募り、南風が吹かない。
従って、いくら強い風が吹いても「春一番」にならないのである。
昨日、木蓮の蕾に寄せて「俳詩」の習作に挑んだ。
習作・・・木蓮の午後、もしくは冬の躊躇い
木蓮の産毛の淡さよ
春まだ浅く陽の差したる
午後のまどろみの中に居る
硝子窓の内に居る
日差しは溜まり続けるとやさしい
木蓮の蕾の優しさよ
意味も無く泣いた日
春の躊躇いよ
春隣にいる
次の春隣に居られるだろうか
蕪村や朔太郎に及ぶべきも無いけれど、習作は続けてみたいものである。
だがしかし、安直に桝目を埋めてしまう恐れがある。
慎重に且つ対象を観察する視座を持ちたいものである。
ヒヨドリがミカンの木で遊んでいた。
寒さが厳しく、だがしかし日差しは暖かかった。
荒 野人
開花を待つばかりである。
そんな季節になって来たという事であるけれど、ここのところ寒気が居座っている。
木枯らしが毎日吹き募り、南風が吹かない。
従って、いくら強い風が吹いても「春一番」にならないのである。
昨日、木蓮の蕾に寄せて「俳詩」の習作に挑んだ。
習作・・・木蓮の午後、もしくは冬の躊躇い
木蓮の産毛の淡さよ
春まだ浅く陽の差したる
午後のまどろみの中に居る
硝子窓の内に居る
日差しは溜まり続けるとやさしい
木蓮の蕾の優しさよ
意味も無く泣いた日
春の躊躇いよ
春隣にいる
次の春隣に居られるだろうか
蕪村や朔太郎に及ぶべきも無いけれど、習作は続けてみたいものである。
だがしかし、安直に桝目を埋めてしまう恐れがある。
慎重に且つ対象を観察する視座を持ちたいものである。
ヒヨドリがミカンの木で遊んでいた。
寒さが厳しく、だがしかし日差しは暖かかった。
荒 野人