エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

マンサクの花

2013年02月15日 | ポエム
満作の花は、春告げ花とも言う。
山で一番最初に咲いて春の到来を告げてくれるのである。



色彩の妙を教えてくれる花である。
花弁が縮れているのも風情を醸し出す。

春一番の花であるという、矜持が伺えるではないか。







「マンサクの襞の深さや風過ぐる」



「マンサクの示す大気の脈浅し」







今年、初のマンサクを詠った。
気分が晴れていく。

蝋梅の匂いも味わった。
朧たけた花びらも愛でた。

マンサクを過ぎ去っていく風の声も聴いた。
あとは、梅の満開と桜である。



      荒 野人