エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秩父神社への吟行

2013年02月27日 | ポエム
秩父神社の参集殿で第九回秩父俳句大会が行われる。
まだ大分先(5月末)のことだけれど、投句の締め切りは3月20日である。



秩父神社とその一帯を歩いて、現場感を知らなければと、吟行に出かけたという訳である。
秩父は「祭りと神の郷」である。



神の郷の大きな理由は、秩父神社には全国の「一之宮」75座がおわすからである。
この社殿は全国に例が無い。



稀有なのである。

また、宝登山には日本武尊の神話が残されてもいる。
東国平定の軍団が通過した地でもある。



ここは宝登山神社の奥宮である。

秩父神社の本殿のぐるりには、襖絵ならぬ華麗な彫刻が施されている。



日光では「見猿言わ猿聞か猿」だけれど、ここ秩父では違う。



おしゃべりで、人懐こい猿が「見て言って聞いて」おられる。



実に楽しい。







「春浅し乾いた響き絵馬の音」



「結界を越えて祈るや斑雪」







神域は、パワースポットでもある。



よく晴れた日の午後、本殿の真上に龍が現れた。
雲が龍となって本殿を守護し奉られている。

なんという不思議であろうか。
この日、この龍が消えた後には天侯が崩れて雨模様になった。
寒さが増し、襟を併せる事態となってしまった。



まさしく、祭りと神の郷である。
因みに、この建物が参集殿で句会の行われる建屋である。



       荒 野人