エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

黒目川を歩く

2013年02月08日 | ポエム
黒目川、清流である。
湧水を源流とする川であって、東久留米市を貫流する。
昨日は、暖かい南風に誘われでもするように黒目川辺りを歩いたのであった。



句会の前の事である。
だがしかし、今日は北風が肌を刺す。
痛いほどの冷たさである。



このベンチに座って、先々日の名残雪とあわせ俳詩を詠んでみた。
俳詩という概念は、与謝蕪村が確立したのである。
俳詩という言葉も蕪村が唱えたのである。

詩人・萩原朔太郎はその蕪村論の中で評価を定めた。

昨日の黒目川のイマージュは・・・。



水温む気配であった。



ピントを合わせると、こうした白鷺のいる川辺である。





 習作1


降るともなく降っている雪

淡雪が一片まぶたに当たる

雪降りしきる午後

天をむき雪を迎えるわたしがいる

雪溶けいる午後

ただ雪を見ている

雪は何処に積っていくのか

わたしの中にはもう積れない






浮寝鳥ならぬ「日向ぼこ鳥」である。



お~い白鷺!
何を狙っているのだ。
小魚の影が揺らぎ、見難いのか?

空腹か?
実はぼくも空腹なんだよ。



       荒 野人