エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

福寿草の確固たる色

2013年02月26日 | ポエム
我が家の福寿草が一輪だけ咲いたのである。
確固たる黄色は、目に優しく春の日差しを吸い尽くそうとしている。

誠に健気である。







「黄色さの春を告げたる福寿草」







何処の家でも満開だと聞かされ、少しばかり諦めていたところである。
この福寿草は、昨年群馬の蝋梅の里で買い求めた一鉢だ。

あわあわと、断固として咲いた昨年の勢いは無いけれど命は脈々と受け継がれている。



この花は、ブルー系のぼくの好きな色合いである。
名前は「セネッテイ」という名前である。
かなり長い間咲いてくれる。



寒風をものともせず、蕾も萌え出る。
春は、色が無くてはならない。



白も清楚で良い。
誰にも染まらず、孤高狷介である。

座の文学、俳句では孤高狷介とは成り難い。
そうありたいなら、山頭火が師である。
あるいは方哉であるだろうか。

からまつの俳句をキチンと学ばなければ、発展は覚束無い。
けれど、俳詩は新たな試みとして続けてみたいのである。
春は曙である。

曙の色と音を聴きに出かけなければ・・・と思う今日この頃である。



       荒 野人