エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

名残の雪か?

2013年02月07日 | ポエム
名残雪は降る時を知り・・・。
と歌ったのは、イルカ。
伊勢正三の作詞作曲、けだし名曲である。

昨日の雪は結構降ったけれど、車道に積る事は無かった。
家の前の路地にも落ちると同時に水分に変わっていった。
水分の多い「名残雪」であった。



淡雪である。
降るさきから、溶け行く。
従って、降り続きながらも雪は溶け続けて積る事は無いのである。







「然り乍ら忽ち溶ける淡の雪」



「降れば溶け小気味良いほど名残雪」







淡々と溶けていく。
その様は、君の柔肌に触れると、みるみる溶けいくぼくの理性のようである。



車のフロント・ガラスの雪も、硝子面に留まれずグズグズと雪崩れていく。
硝子に留まれないほど水分の多い、柔らかい雪である。



       荒 野人