エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

水辺にて

2013年08月03日 | ポエム
夏、水辺の爽やかさは比類なきものである。
なによりも、水の清冽さが際立つのは夏なのである。

とりわけ雨上がりの水辺は、湿度を吸い込んでしまって気分が晴れていく。



たゆたう命の炎が・・・煌めく。
たゆたう命。
しばらく忘れていた言葉である。
城所あかりせんせいからのメールのタイトルである。

先生が伝えたかった「たうゆたう命」の炎は、ぼくのこころに響いた。
過日の句会でのある出来事が、今改めて解消していく。
たゆたう命の証である。



アカツメクサが、雨後の命を煌めかせている。
水晶のような雨滴が瑞々しいのだ。







「草叢の一筋の道日影無く」







とりわけ水辺の片陰は、気持が良い。
散策するのだけれど、そこは一人ではもったいない。

水辺だからこそ「ガマノホワタ」も聳える。
聳えるように生えている。



イナバノシロウサギ、その神話が想起される。
昔々、母の膝の中で聞いた話である。



       荒 野人