雨上がりの今日は、爽やかに晴れ上がった。
気持ちの良い空である。
蝉時雨は、晩夏を報せる如く降り注ぐ。
だがしかし、騒がしくは無いのだ。
いとおしくもある。
去り行く夏の日々よ!
耀かしく煌めいた夏の日よ!
さらば、甘やかだった夏の日々。
そうだ、この秋は東北に行こう。
返す刀で、奄美の海のブルーに会いに行こう。
美しくも情感溢れる我がふるさと、日本であるのだから。
「空翔る耀く雲の秋茜」
空は高く、広い。
遊弋したい衝動が、突き上げてくる。
自然の美とは、そうしたものだ。
君との日々に訣別する、
寂しい秋よ!
だがしかし、
煌めくであろう、
落葉松の黄葉よ!
繊細に織り成す、
一片よ!
ぼくの心を・・・
突き刺すな。
しかしてぼくは滅寂の世紀へと、
入りぬ。
君の、
あまりにも悲惨な冷酷は、
ぼくを打ちのめす。
寂しい秋よ!
いまこそ言おう。
さらば、
と。
晩夏。
交尾の季節であるのだろう、そこここでトンボが子孫を残そうとしている。
充実した季節である。
なんだか、寂しさに満ちた風であった。
爽やげる風であるのにだ!
荒 野人
気持ちの良い空である。
蝉時雨は、晩夏を報せる如く降り注ぐ。
だがしかし、騒がしくは無いのだ。
いとおしくもある。
去り行く夏の日々よ!
耀かしく煌めいた夏の日よ!
さらば、甘やかだった夏の日々。
そうだ、この秋は東北に行こう。
返す刀で、奄美の海のブルーに会いに行こう。
美しくも情感溢れる我がふるさと、日本であるのだから。
「空翔る耀く雲の秋茜」
空は高く、広い。
遊弋したい衝動が、突き上げてくる。
自然の美とは、そうしたものだ。
君との日々に訣別する、
寂しい秋よ!
だがしかし、
煌めくであろう、
落葉松の黄葉よ!
繊細に織り成す、
一片よ!
ぼくの心を・・・
突き刺すな。
しかしてぼくは滅寂の世紀へと、
入りぬ。
君の、
あまりにも悲惨な冷酷は、
ぼくを打ちのめす。
寂しい秋よ!
いまこそ言おう。
さらば、
と。
晩夏。
交尾の季節であるのだろう、そこここでトンボが子孫を残そうとしている。
充実した季節である。
なんだか、寂しさに満ちた風であった。
爽やげる風であるのにだ!
荒 野人