エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

瑞穂の国

2013年08月14日 | ポエム
瑞穂・・・瑞々しい稲穂である。
近くの公園の水田、近在の小学校の児童たちが田植えから、稲こきまでを担うのである。

瑞穂は、日本の古来からの呼称でもある。
昨日、散策していたのだが、瑞穂が貌を出している。



様々な歳時記で探してみたのだけれど、瑞穂は季語となっていない。
初穂とか穂とか、あるいは稲穂など秋の季語である。
だがしかし、今頃は青田から瑞穂へと移行する季節感を感じられるのである。
晩夏の季語であっても良い・・・そう考えてネットでの検索もしてみたのだが、やはり瑞穂は季語には無いのである。







「風の径瑞穂の揺るる田圃美し」







瑞穂の季節。
栃の実も、樹上で生っている。



蝉時雨も、最盛期である。



万緑もそうだ。
それにしても、栃の実には驚いた。



句会の時に主宰が良く仰る。
季語は自分の感性、であると。

今頃の季節感は、由利主宰の言われる通りだと思う。



      荒 野人