エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

酔芙蓉

2013年08月12日 | ポエム
不思議な花である。
朝は純白、昼からはピンクに染まる。
そして夜には赤く変色するのである。

酔いが深まるかのようであって「酔芙蓉」と称されるのである。
お隣の酔芙蓉がここのところ、二三輪づつ開いて楽しませてくれる。

昨日の芙蓉である。



朝7時の芙蓉。



午後2時の芙蓉。
そして、夕方写真を撮ろうと構えていたのだが、時ならぬ夕立があって断念したのである。



けれど、同じ花の今朝7時である。




「酔芙蓉いつか消え入るこころ傷」





昨日の気温であるけれど、わが故郷甲府市は二日続けて40度を超えたとある。
ぼくが子どもだったころ、そんなにも熱くは無かった。
精々川遊びが楽しみだったけれど、熱さのあまり水遊びをしたがった記憶は無い。



昨日のアメダスの気温図である。
ぼくたちが子どもだった頃、ほぼ間違いなく夕立があって涼しさを届けてくれたものだ。

言い換えれば、健全な大気の中にあったのだと思う。



降水量の記録である。
これでは熱い。

けれど、雲も無い大気にあって夕方の雨は正に「慈雨」であった。
おかげで、今朝はまだ涼しい。

水の恵みを体感するのである。



       荒 野人