エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

佐村河内守のシャコンヌと鶏頭の赤

2013年08月05日 | ポエム
作曲家・佐村河内 守さんがアメリカのライフ誌で「現在のベートーベン」とする記事が掲載された。
交響曲1番のタイトルは「HIROSHIMA」なのに、3,11の被災地の鎮魂曲として聴かれ、大ヒットした。

ぼくもCDを持っている。
聴いている内に、不思議と涙が零れてくる。

佐村河内氏の境遇に、オーバーラップするに違いないのである。
聴こえないけれど、彼は聴いている。
彼の五線紙には、メロディーが躍動する。



無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌ / 佐村河内守




そう言えば、間もなく「ヒロシマ」「ナガサキ」の日だ。








「気高さの鶏頭の赤咲きにけり」







街を歩くと、赤い葉鶏頭が鮮やかだ。
鶏頭の赤は、夏の記憶を象徴するのである。



       荒 野人