エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

オペラ ノルマ

2013年08月18日 | ポエム
昨夜は、オペラに出かけたのである。
演目は「NORMA」V.Bellini作曲である。

所要時間は約3時間。
二幕五場である。



帰宅した今も、その余韻に耽っている。
マンドリンの両角先生、友人A氏とともに3人で出かけたのであるけれど、共通する友人・秋谷直之の縁である。
秋谷は、テノールの歌手であって、その美声、歌唱力、声量は憧目するものがある。
ローマの下士官「ポリオーネ」を歌う。

主役のノルマは、ソプラノの森田雅美さんである。
彼女の声は良い。
高声も良く響いていた。

少し注文を付けるとすれば、ソト・ヴオーチェに憾みが残る。
だがしかし、3時間にわたる難曲のアリアを歌いきった実力は流石マドンナを演じるに相応しい。
かのマリア・カラスが、このオペラのアリアを称して「アリアの中で最も難しい」と言わしめた曲を、彼女は歌いきった。










「オペラ聞く真夏の夜の風と聞く」










このオテロ役は秋谷の嵌り役となっている。
日本で最高のオテロの歌い手と評価されているのである。

このオペラは「La Primavere」の第8回公演である。
年に一回、公演を行っている。
第一回が2006年で「愛の妙薬」であった。

今回の公演は、このオペラの初回公演と同じく、オケは小規模であって、歌い手の力量が問われた。
管楽器中心で、耳に優しかった。

とまれ、秋谷の声は素晴らしかった。
森田雅美も良かった。

ソプラノが良いと、長時間の公演も楽しい。



       荒 野人