エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

熱帯夜

2013年08月10日 | ポエム
ここ二日間、関東以西は凄まじい熱さである。
とりわけ、熱帯夜は人を眠らせない。
流石にクーラーは点けっ放しとなってしまう。

電力事情だとか、水不足だとかそんなのはお構いなしである。
クーラーをフル活動させ、少しでも外出したら帰宅後にシャワーを浴びる。
そうしなければ、身体が悲鳴を上げてしまう。

と同時に、関東以北の飽きた、岩手は凄まじい豪雨に見舞われている。
死者も出ている。
増水で家が流され、山からは土石流が民家を襲う。

まるで野分のように、日本列島の気候がクッキリと分かれている。
これもまた、温暖化による日本列島の亜熱帯化であろうか。



ナガサキの慰霊の日、関東以西では39度を超える地点もあった。
わが故郷、山梨県の甲府でも39度に迫った。
甲府は盆地である。
同日京都も39度に迫っているらしい。
京都もまた、盆地である。

東京が35度に迫ったという。
してみると、我が町練馬はおそらく37度を超えたに違いない。
わが練馬は東京の中では、吹き溜まりのように寒く、熱い地域である。
怖ろしい夏である。

昨夜、余りの寝苦しさに目覚めてしまうことがあった。






「熱帯夜影絵の狐真似てみる」




クーラーが切れていたのだけれど、再び電源オンにして部屋が涼しくなるまで片手で狐を作って遊んだ。
影絵である。

余りの熱さは、人を思考形式を若返らせるのであろうか?



昼もそうであったが、涼しい風が通る場所を探して歩く。
昨日は、日影すら熱かった。



空気が流れる場所が恋しいのである。
少なくとも、大気が揺れる場所は涼しい・・・。



       荒 野人