エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雪の残滓

2015年02月03日 | ポエム
雪の残滓。
名残雪とは違うのだ。

名残雪は、今現在降っている雪。
残滓は、降ってから陽が経っても日陰に残っている雪。
その雪も、氷になっている。







「雪の日の残滓微かに風の下」







午前中、いつもの散歩道を歩いた。
雪の残滓が、胸に痛い。



水は滞っていない。
流れる。



だがしかし、大気は沈殿して冷たくなっている。
その寒気が、身を引き締める。



       荒 野人