エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

節分草

2015年02月20日 | ポエム
節分の頃に咲くと云う。
だから「節分草」である。

現実には、1月下旬から咲き始めるのである。
従って、そろそろ花の終わりである。



花は極めて小さい。
白、紫、黒、黄で構成される花は、思わず抱きしめたくなる。



けれども、抱きしめると折れてしまいそうで・・・そっとカメラに収めるのが精一杯であった。






「光満ち小ささのあまり節分草」







少しピンぼけだけれど、焦点がなかなか合わないくらい小さいのである。
花の形は「ゲンノショウコ」に良く似ている。
けれど、ゲンノショウコの花の半分以下の小ささである。

昨日は、温かかった。



雪吊りが不似合いなほど、温かかった、



一朶の雲が、温かい空で遊弋していた。
嗚呼、雲になりたい・・・。
雲になって、どこか南の島に行ってしまいたい。

現世の憂さを捨てきれる場所、が良い。
グルリと全体が分からないこと、が理想だ。



あっ、そうそう節分草は後ろから見てもシャンなんだよ!



      荒 野人