エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

道すがら

2015年02月09日 | ポエム
道すがら・・・ぼくの好きな言葉であり、思索の時間帯である。



小径であればあるほど、その時間帯は充実する。
例えば、こんな風に新鮮な発見がある。



朽落葉を切り開くように、福寿草が頭を出している。
こうした発見は、感動をくれるのだ。



「イヤイヤ奇遇ですね!」と話しかけてみたくなるではないか。
誰もが、殆ど見過ごしていく。
残念だけれど、あえてぼくも教えるような無粋はしない。



薄氷だってそうだ。



おそらく公園の作業員が器に張った氷を割り難く、躊躇ってこうして置いたのだと思う。
その気分が伝わってくるではないか。







「陽射し溜め硬さの証白き梅」







雨上がりの麻、梅の枝に取り付いた雨滴がキラキラと輝いている。
瞬間の美学である。



       荒 野人