エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

何度目かのカワセミ

2015年02月15日 | ポエム
水温む候・・・である。
今日のカワセミは、その温かさに誘われでもしたように枝にとまっている。



この表情は比較的柔和である。
けれども、池の面を見る時には精悍な顔つきに変わる。

ハンターの眼差しにである。



淡い黄色と、翡翠色のコントラストが見事なカワセミである。
多摩地方の句会の仲間の話によると、多摩川には「アカショウビン」が棲息していると云う。

是非、お目にかかりたいのだけれど機会が無い。
奄美大島でも、アカショウビンが居るのだけれど鳴声しか聴いた事が無い。

奄美のアカショウビンは、山から鳴声を聴かせてくれる。
「嗚呼、あの山だな!」と山は知れるのだけれど、分け入る覚悟とて無い。







「水温む梢映せるビオトープ」







正に、水温む池である。
池の面に映り込む、木々の色が違う。

空の色が違う。
その違いは、季節の違いである。



      荒 野人