エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

朽野・・・水は温む

2015年02月22日 | ポエム
19日が雨水であった。



雪が雨になる、温かさに筋がとおって来る季節である。
シガコも溶ける侯である。

川魚が蘇る。
ものみな生き返る候であるのだ。







「朽野の柔らかく踏む小径かな」







朽野では、陽射しが日毎に暖かくなってくる。
朽野・・・「くだらの」と読んで下さい。



底を貫くような、小さな川が温もってくるのである。



公園を散策していたのだが、不思議な景があった。



無患子(ムクロジ)のウロに、ムクロジの実が三個。
温まるかのように朽ち始めていた。

それだけで、充分に暖かい。




      荒 野人