誠に長閑なのだけれど、実は結構寒いのである。
鴨もじっとして浮かんでいたり、小さな波(鴨たちが滑ったり、着水したりした時に出来る)に身を委ねている。
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波のままに流されていく。
それも、実に心地良いに違いないのである。
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寒いからこそ「浮寝鳥」となる。
そして、穏やかに寝(やす)み心身を水面に委ねる。
浮寝鳥は、寝んでいる時に白目である。
白目で、それと知れるのである。
鴨にとっては、充実した時間であるに違いない・・・のである。
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「浮寝鳥白目剥き出し流れゆく」
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この二羽の鴨は、カラスの羽音に驚いて起きてしまった。
水かきは、きっとかなり忙しいに違いない。
それも自然とともに生きる、と云うことである。
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この日、夕景のシルエットが絵画的で影絵のようであった。
ぼくは、吸い込まれてしまいそうになった。
嗚呼・・・同化してしまいたい!
荒 野人
鴨もじっとして浮かんでいたり、小さな波(鴨たちが滑ったり、着水したりした時に出来る)に身を委ねている。
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波のままに流されていく。
それも、実に心地良いに違いないのである。
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寒いからこそ「浮寝鳥」となる。
そして、穏やかに寝(やす)み心身を水面に委ねる。
浮寝鳥は、寝んでいる時に白目である。
白目で、それと知れるのである。
鴨にとっては、充実した時間であるに違いない・・・のである。
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「浮寝鳥白目剥き出し流れゆく」
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この二羽の鴨は、カラスの羽音に驚いて起きてしまった。
水かきは、きっとかなり忙しいに違いない。
それも自然とともに生きる、と云うことである。
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この日、夕景のシルエットが絵画的で影絵のようであった。
ぼくは、吸い込まれてしまいそうになった。
嗚呼・・・同化してしまいたい!
荒 野人