エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

横浜中華街で食す

2015年02月04日 | ポエム
久しぶりの中華街であった。
雪の翌日、風寒の一日だった。



友人夫妻に、北京ダックの夕食に招待して頂いたのである。
幸い、雪の後から雨が降ったせいか舗道には全く雪は残っていない。
足元も大丈夫である。

我が家からは、乗り換えなしで「元町中華街」駅に行ける。
便利になったものだ。



夕食のメインは「北京ダック」である。
でも・・・前菜から始まる中華のコースは充実したものだった。

フカヒレの姿煮。
肉料理の数々。
野菜の豊富さ。
アワビの煮物。


そして北京ダックは、ダックの皮を中心とした量の多さ。
ネギの千切り、キュウリの千切り、そして甘味噌のこくの深さ・・・。
それらの具材を包む、皮は、蒸篭で暖かいまま供された。

ダックはテーブルまで来て、削いでくれる。
至福の時間が迫ってくる。







「電飾の賑々しさのきりもなし」







寒い夜。
中華街を歩く人の数は多い。



寒い夜。
美味いものを食う夜である。

酒は当然「紹興酒」である。
人肌の紹興酒を酒器に満たす時、人は恍惚の時間を迎える。
金色の時間である。



夕食後、二組の夫婦は町を少しだけ散策した。
そして、杏仁豆腐ソフトクリームを2つ買い求めて食べた。
酒で火照った身体を、ソフトの冷たさと甘さが柔らかく包んでくれたのであった。

次は「牡蠣」を食べに出かける事を約束したのであった。



         荒 野人