エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

江南の春~水郷を行く

2010年01月29日 | 旅行
前回、江南のメージから南京にこだわってしまった。
杭の杭州は、美しい田園地帯が広がっている。
「美麗的地方」である。



水郷の古鎮の家並みは、黒瓦で彩られている。
そのたたずまいは、深く悠久の歴史の重さが横たわっているかのようである。

人々の生活が、倦(う)まずたゆまず続いている。
その家並みの間を「ゆったりと、たゆたう」ように運河が流れている。

生活用水ともなっている。



野菜を洗い、洗濯をする。
ここで生活する人々の匂いは、運河を流れる水の生命力を宿している。

日よけがある軒下では、小物を売る店がささやかに開店している。
また、テーブル一つで食堂が営まれていたりするのである。



ちょっと遠い場所には舟で行く。
屋根が無ければ、江戸時代の猪牙舟(ちょきぶね)と同じ形状である。
櫓で漕ぐのだけれど、結構早いのである。

そうそう、かつて東京は・・・江戸と呼ばれていた時代「東洋のベニス」と呼ばれていたのである。
東京の主要幹線道路の下にはクリークがあったのである。



お年寄りと若者、その衣類の差が楽しい。
洗濯物は外に干す。
生活の基本が息づいている。



この運河沿いにどこまでも歩いていたい。
そう思わせる風景である。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
にほんブログ村
                   荒野人

今夜は無水鍋料理だ!

2010年01月28日 | グルメ
今夜は無水鍋を使って、旨味が凝縮した白菜と栄養たっぷりの豚肉を食べた。
使用する鍋は「タジン鍋」である。

モロッコから伝来であるらしい。



つい最近買い求め、都合4回使用した。
野菜の旨味がストレートに味わえる鍋である。
無水で調理するからであろうと推測できるのである。



この鍋の中に、たっぷりと白菜を積み上げる。
白菜の間に、豚肉のスライスをミルフィーユ状に挟み込んで蓋をする。

最初は蓋が上がっているけれど、蒸されていくと蓋が落ちて密閉されるのである。

今夜は、白菜と豚肉だけで調理した。



蒸し上がりである。
最初積み上げた山のほぼ三分の一の高さになっている。

野菜が美味しく、かつ量も多く摂れるのである。
ヘルシーでいて、満腹感が味わえるのだ。

ぼくは、まず塩でいただく。
次いで、ポン酢でいただく。

潮がお薦めである。
野菜と豚肉の味わいがより一層深まるのである。



ご飯は、お取り寄せの雑穀米である。
小豆(あずき)などもブレンドされているのである。
モチッとした食感が大変よろしいのである。



お椀は、豚汁である。
七味を惜しげもなく振りかける。
辛さは旨さである。

寒い夜の一番の御馳走は熱々の汁ものであるのかもしれない。

このほか、香の物は白菜の一夜漬け。
それに、茗荷の佃煮が一皿。



季節のものとして「春菊」のおひたしであった。
春菊のおひたしには、何もかけない。
そのままいただくのである。

もう少し立つと、菜の花のおひたしがいただける。
嬉しいではないか。

春がそこまで迫ってきている。
もう、伊豆半島の河津では河津桜が咲き初めているはずである。

ピンクの桜である。
二月の上旬には咲きそろう。
見頃が長く続いてくれる、春を告げる早咲きの桜である。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ
にほんブログ村
                   荒野人

季節限定という言葉の魔力

2010年01月28日 | 日記
チョコレートの話である。
懐かしいチョコレートのパッケージなのだ。

ぼくは、思わず大人買いでまとめて購入してしまった。
それはレジの近くに陳列してあったのである。



「LOTTE」やるな!
といった印象である。
バッカスは、酒の神である。

バックスと発音するのがスペル上は正しい。
彼はローマ神話の神、ワインの神である。



バックスである。
ギリシャ神話では「ディオニソス」である。

このチョコレートの中にはコニャックが閉じこめられている。
コニャックは、ワインから作られるブランディーである。

ロッテ…さすがに考証がしっかりとされている。



ラミーである。
懐かしいパッケージである。

ラムレーズンが閉じ込められている。
大人の味であるのだ。

大好きな味である。
花にツーンとくるラムレーズンが刺激的である。



これは、チョコレートの原点ともいえる「ガーナ」ミルクチョコレートである。
一欠けを舌に載せると、スッと溶けていき甘さが口中に広がってくる。

柔らかい味であり、カカオの風味が失われていない。
ベストセラーでなく、ロングセラーのチョコレートである。

近所のスーパーでは、この日在庫が無くなったのかもしれない。
翌日から、この3種のチョコレートは陳列されていなかった。

季節限定!
なかなかのフレーズである。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                  荒野人

マチュピチュ周辺が大雨です!!

2010年01月27日 | 日記
ペルーのインカ遺跡「マチュピチュ」周辺が大雨に襲われた。
24日の事である。
現在も、観光客が閉じ込められているというのである。
すでに死者も5人を数える。

腰まで水に浸かっている人々や街がニュースで流れている。
邦人も50名あまり現地に閉じ込められているらしいのだ。

やはり、こうした状況は異常気候であると言わざるをえない。

グーグル・アースでまずマチュピチュを覗いてみよう。



右側に見えるくねくねと曲がったいろは坂は「ハイラム・ビンガム道路」である。

ハイラム・ビンガムはマチュピチュを発見したアメリカの考古学者である。



ハイラム・ビンガムである。

ハイラム・ビンガムは、1911年7月24日、この地域の古いインカの道路を探検していた時、山の上に遺跡を発見したのである。

この時、この地域の子供の言葉「山の上に、ぼくたちの遊び場があるよ!」を信じたのはハイラム・ビンガム一人であったと言われている。
他の探検隊員は、子どもの言葉を信じず、探索に出かけなかったのである。

したがって、このマチュピチュ発見の成果は彼一人のものとなったのである。



空中都市の全容である。
都市の向こうの山はワイナ・ピチュである。

マチュ・ピチュは現地語で「老いた峰」を意味する。
ワイナ・ピチュは「若い峰」である。

ワイナ・ピチュは見る角度で面白い映像になる。



人の顔みたいでしょう?

このマチュピチュには「だんだん畑」が存在する。
ここで食糧を収穫した。



ここは世界遺産である。
人類の遺産であるのだ。

この周囲で大雨が降るのは、気候変動である。
昨年は、ナスカで大雨が降った。

ナスカは乾燥した台地である。
マチュピチュはジャングルに位置するにしても、崖が崩れ去ったというのは、そうそうあることではない。

遺産の保護が危うくならなければ!
と思う。

貴重な人類の記憶として保護される遺産なのである。

早い復旧を願ってやまないのである。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
                荒野人

江南の春~南京に思う

2010年01月27日 | 旅行
杭州近郊は水郷の街なのである。
かつて日本軍が南京を攻略し駐屯した悲しい歴史があるけれど、日本軍を苦しめたのはクリークであった。

美しい景色であると同時に、農村を守り農民や人々を守っていたのである。
南京・・・金陵とも言われた。
中原(ちゅうげん)に覇を唱える困難さから、南京に都をおいた何人かの帝王がいたのである。

たとえば、211年、呉の孫権が石頭山金陵邑に石頭城を築き、229年にここを都に開設し、周囲11キロの都を「建業」と名付けた。
この事蹟によって、南京の歴史が始まったのである。
それ以降、東晋、宋、斉、梁、陳が相次いで南京を都にし、史書では「六朝」という。

南京は美しい都であった。
南京の雨花台には革命烈士の鎮魂碑が建っている。



毅然として前を見つめる革命の戦士たちである。
記述によれば、彼らは全員処刑された。



孫文の記念碑とともに巨大な霊廟も観光の目玉である。



中山陵である。
この階段を上って下を見ると、階段状でなく平らなスロープに見える。
見事な作りである。

さて、南京で脱線してしまった。
南京は時間をかけて触れたい場所である。

ぼくは夏の熱い数日間をこの街で過ごした。
そしてここから上海まで舟で向かった。

南京の港を出ると、直ぐに「南京大橋」にさしかかる。
中国の人たちの自慢の橋であった。

いまでは、かつての自慢に過ぎないのだろう。



南京大橋である。
二段になっていて、下の段は鉄路であって電車が走る。
上の段が道路で、歩道もついている。

焔が燃え上がる橋脚には、銃を構えた人民軍兵士が立っている。
橋は、いつの時代も戦略拠点であるのだ。

南京の悲しい歴史には改めて触れなければならないだろう。
今日はここまでとした。

太平天国の乱をはじめ、近代史的にも重要な街である。

太平天国の乱は、清朝の中国で1851年に起こった大規模な反乱である。
洪秀全を天王とし、キリスト教の信仰を紐帯(ちゅうたい)とした組織、太平天国によって起こされた。
内乱終結時には史上最も犠牲者の多い内乱として記録された、血ぬられた歴史の街でもある。

ぼくはこの雨花台の革命烈士の像に花輪を捧げたことを、いま改めて思い起こしている。




にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村
               荒野人