現在、自分の仕事を始めるまえにまずは住むところの確保ということで、
前にばあちゃんが住んでいた一軒屋を掃除中です。
かなり建てつけが悪く、
襖、障子の類がぜんぜん動きません。
まずはそれらを削って、スムーズに動くようにしました。
それから障子の張替えです。
写真の障子のように下側には本来ガラスが入っていたのですが、
割れていたため、新しいガラスは高いので桟を作って障子張りにしました。
さて、
この障子の張替え作業では、いろいろなことを考えさせられます。
まず単純に、
障子の張替えは思ったよりも大変な作業です。
半日かかって、八枚を張りました。
これを子供とかに、「プスっ」と指で穴などあけられると正直きついです。
それから当たり前ですが、この障子張りという作業にも様々なコツがあります。
糊のつけ方や量、紙の動かし方など。
中でも、張った後に霧を吹きかけるというのは恐ろしい先人の知恵です。
いったい誰が考えたのでしょうか。
多少たるみがあった障子がみるみるきれいに張っていきます。すばらしい。
ですから最初の1,2枚ははっきり言って失敗です。
ですが、そこから学ぶこともあり段々上達していきます。
それでもまだまだばあちゃんが張ったと思われる障子のほうがきれいですね。
「昔の人は何でもできた」
といいますが、せざるをえなかった状況かもしれませんが、
でも確実に現代人よりも生活力は上です。
どの家にも大工道具が多少あったと思いますが、みんな簡単な木工は家の人がしていたのでしょう。
それこそ障子張りなどの作業、どの家でも小さな畑はあって簡単な農業はしていたのではないでしょうか。
そのような生活は、非常に人間的だと思います。
それから、
やっぱり道具は大切だということです。
糊をつける刷毛や紙を切る長い定規のようなものや霧吹きにしても細かい霧が出るものなど、
専門の道具のほうがいいでしょう。
今回は、台所にあったタレを塗る刷毛、普通のものさし、洗剤が空になった容器で霧吹きなどして代用しましたが。
プロとして仕事するには相応の技術はもちろんですが、
道具もきちんとしたものをそろえなければいけないと思います。
さらに思いは日本人観まで及び、
障子や襖など、日本のものはどうしてこんなに華奢なのだろうと。
ちょっと間違えば穴が開いたり破れたり。
作業をしているときから既に心配です。これを日常生活で使おうと思うと、
きっと西洋の人なんかは、もっと丈夫にすればいいのにと思うのではないでしょうか。
しかし、「弱いからこそ大事に丁寧に扱う」
という考えにつながると思います。
また、障子をはずすと日本の家は急に広くなります。
両親も見に来てここはこんなに広かった?と驚きます。
客が大勢来たときは襖をはずして一間にするなど、「日本の家はフレキシブル」と言ういわれを実感しました。
また日本の家は障子や襖に囲まれているので、
部屋が多少広くても実は箪笥を置いたり、机を置いたり、壁にポスターを貼ったりなどのスペースが意外なほど少ないのです。
飾り物ができるのはせいぜい床の間でしょう。
うーん不便だと思う反面、
逆に考えれば「モノを置かせない」、あえて飾るものを絞りこませてシンプルな室内にしてくれそうです。
最後に障子をはめこんで、
この紙を通した薄明かりというのも日本人の感覚に影響を与えているという話を思い出しました。
なんともボヤ~とした感じが日本的でいいですねえ。
もう少し大掃除は続きそうです。
前にばあちゃんが住んでいた一軒屋を掃除中です。
かなり建てつけが悪く、
襖、障子の類がぜんぜん動きません。
まずはそれらを削って、スムーズに動くようにしました。
それから障子の張替えです。
写真の障子のように下側には本来ガラスが入っていたのですが、
割れていたため、新しいガラスは高いので桟を作って障子張りにしました。
さて、
この障子の張替え作業では、いろいろなことを考えさせられます。
まず単純に、
障子の張替えは思ったよりも大変な作業です。
半日かかって、八枚を張りました。
これを子供とかに、「プスっ」と指で穴などあけられると正直きついです。
それから当たり前ですが、この障子張りという作業にも様々なコツがあります。
糊のつけ方や量、紙の動かし方など。
中でも、張った後に霧を吹きかけるというのは恐ろしい先人の知恵です。
いったい誰が考えたのでしょうか。
多少たるみがあった障子がみるみるきれいに張っていきます。すばらしい。
ですから最初の1,2枚ははっきり言って失敗です。
ですが、そこから学ぶこともあり段々上達していきます。
それでもまだまだばあちゃんが張ったと思われる障子のほうがきれいですね。
「昔の人は何でもできた」
といいますが、せざるをえなかった状況かもしれませんが、
でも確実に現代人よりも生活力は上です。
どの家にも大工道具が多少あったと思いますが、みんな簡単な木工は家の人がしていたのでしょう。
それこそ障子張りなどの作業、どの家でも小さな畑はあって簡単な農業はしていたのではないでしょうか。
そのような生活は、非常に人間的だと思います。
それから、
やっぱり道具は大切だということです。
糊をつける刷毛や紙を切る長い定規のようなものや霧吹きにしても細かい霧が出るものなど、
専門の道具のほうがいいでしょう。
今回は、台所にあったタレを塗る刷毛、普通のものさし、洗剤が空になった容器で霧吹きなどして代用しましたが。
プロとして仕事するには相応の技術はもちろんですが、
道具もきちんとしたものをそろえなければいけないと思います。
さらに思いは日本人観まで及び、
障子や襖など、日本のものはどうしてこんなに華奢なのだろうと。
ちょっと間違えば穴が開いたり破れたり。
作業をしているときから既に心配です。これを日常生活で使おうと思うと、
きっと西洋の人なんかは、もっと丈夫にすればいいのにと思うのではないでしょうか。
しかし、「弱いからこそ大事に丁寧に扱う」
という考えにつながると思います。
また、障子をはずすと日本の家は急に広くなります。
両親も見に来てここはこんなに広かった?と驚きます。
客が大勢来たときは襖をはずして一間にするなど、「日本の家はフレキシブル」と言ういわれを実感しました。
また日本の家は障子や襖に囲まれているので、
部屋が多少広くても実は箪笥を置いたり、机を置いたり、壁にポスターを貼ったりなどのスペースが意外なほど少ないのです。
飾り物ができるのはせいぜい床の間でしょう。
うーん不便だと思う反面、
逆に考えれば「モノを置かせない」、あえて飾るものを絞りこませてシンプルな室内にしてくれそうです。
最後に障子をはめこんで、
この紙を通した薄明かりというのも日本人の感覚に影響を与えているという話を思い出しました。
なんともボヤ~とした感じが日本的でいいですねえ。
もう少し大掃除は続きそうです。