=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

(勝手に)館山市のお祭り紹介

2011年07月07日 | 【日記】いろいろ
南房総 館山の主要な合同祭について私の考えた見どころとあわせてご紹介します。

(写真は那古寺落慶法要時のもの)
(2011年の日程)


■7/17(日)、18(月)

那古観音祭礼

山車5台、屋台1台

『まとまりある渋みのきいた観音祭礼』

県内でも成田山以外にはないお寺のお祭りとして、那古寺の出発の儀に始まり、6台の山車、屋台が終日合同で引き廻し、年番渡しで締めくくる大変統一された伝統あるお祭りが那古のお祭りです。
5台の山車は域内で最も高さのあるクラスで、2段目の幕は同じしめ縄で統一されており、そこに1台の屋台が異なるお囃子と合わせてアクセントを加えています。
全町内の赤を基調とした提灯もまた統一感があります。
昔、門前町、宿場町として栄えた那古の上品さと渋みがうかがえます。
(以上、私の地元です。)


■7/30(土)、31(日)

船形の祭

山車3台、屋台2台、お船屋台1台

「漁師町の勢いとバリエーション溢れる山車たち」

船形はなんといっても漁師の町、その漁師たちの熱い魂が引き継がれたお祭りで、屋根では大漁旗が振られ、その昔は「お浜入り」といって、何トンもある山車、屋台を砂浜で引っ張るというか担ぐということをしていたそうです、場合によっては海にも入っていってしまった地区もあったとか。
そして合計6台の山車、屋台も1台1台が個性的です。域内で最も大きいといわれる山車や低くどっしりと構えた山車、唐破風のついた山車、屋台もお舟の型から白めの屋台、黒めの屋台など、それぞれ見ているだけで楽しいです。
山車、屋台づくり全盛時代の職人たちの工夫や試みが感じられます。


■8/1(月)、2(火)

館山の祭り

神輿7基、山車4台、お舟屋台2台

「南総里見八犬伝の城下町に祭りのすべてがある」

館山城の城下町として栄えた館山地区は、山車やお舟屋台に加え神輿が7基登場します。お囃子も1地区は独特の囃子を継承していたり、お舟唄があったり、また特筆すべきは踊りに力を入れている地区も多いことです。お囃子台が広めなことも昔から踊りを考えてのことだったのかもしれませんね。
神輿、山車、屋台、お囃子、唄、そして踊り、祭りの楽しみがすべて詰まったお祭りでないかと私は思っています。


■9/17(土)、18(日)

やわたんまち(八幡の祭り)

神輿10基、山車4台、お舟屋台1台

「房総の祭りの華!」

千葉県の無形民俗文化財にも指定されている南房総を代表するお祭りです。たくさんの露店が出て、小さい頃親に連れていってもらってとてもワクワクしたことを私も覚えています。
山車には金色の鳳凰がのっている地区や、漆塗りの山車、非常に厚くて立派な幕を飾った山車など、もっとも「華」のあるお祭りと思っています。




その他にもたくさんのお祭りがあります。

各地区の特色あるお祭りを楽しみにぜひいらしてみてくださいね。


ちなみに私は上記、那古の祭りと館山の祭りに参加しています。
もしも見かけましたらお声がけ頂いたらうれしいです。。








コメント (2)
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南房総のお祭りの見どころ

2011年07月07日 | 【日記】いろいろ
いよいよ7月、
この夏には、東京から90分、放射能の影響も少ない南房総にぜひ遊びにお越しください。

南房総は全国でも指折りのお祭り好きの地域で、
とりわけこの一ヶ月間は、その数は膨大です。
管轄の警察署はその数百とも言うお祭りの管理で大変だとか。
ですから、皆さんが房総を訪れたなら、きっとどこかでお聞きするであろう房州囃子、
南房総のお祭りについて少しご紹介します。


その前に。。。

私は東京にいた頃、休みを利用して、
場合によっては会社の出張に合わせて、
各地のお祭り、中でも山車や屋台のお祭りを見学してきました。

・秩父夜祭(埼玉)
(神社がそのまま動いているよような大きさの屋台。彫刻も立派
。お囃子は珍しく房総と同じ二本調子も使い、秩父の屋台囃子は
全国の和太鼓グループ共通の課題曲のようになっているほど有名
で浸透している)




・石岡のお祭り(茨城)
(こちらもかなりの大きさの屋台でした。獅子舞も有名)




・鹿沼の祭り(栃木)
(その昔日光東照宮の彫刻師達が彫ったという彫り物は異常なく
らいのレベルで屋台を飾っています)




・江戸天下祭り(東京)
(2年に一度、東京千代田区の丸の内から皇居にかけて行われてい
たお祭り。江戸に縁のある各地の山車、屋台が集結。いろいろな
タイプを見ることができました。中でも桐生の屋台と彫り物は立
派で記憶に残っています。)




・青梅の祭り(東京)
(数々の屋台のお囃子の競演は心揺さぶられます)




・藤沢の祭り(神奈川)
(半日の時間に全力投球するお祭りで、塔のような山車が台座か
らくるくると回る仕組みで、それが何台も同時に回る様は圧巻な
ようですが、写真の日は雨のため残念)




・阿禮神社の祭礼(長野)
諏訪にほど近い地区のお祭り。囃子に童謡や流行の歌を取り入れ
る取り組みもあり、みんなで盛り上がるのが楽しそうでした)




・祇園祭り(京都)
(京都の学生時代に彼女と。人が多くてあんまり覚えていない)


・岸和田のだんじり(大阪)
(いわずと知れただんじり祭り。実際の祭りは見ていないのです
が、だんじりシンポジウムに参加。現役の若い(と言っても40歳
くらいですが)彫刻師の話などを聞くことができたことは貴重で
した)




・西条の祭り(愛媛)
山車が80基あまりも出て、河を埋め尽くす光景は圧巻。2日間く
らい深夜もやり続ける祭りは正直しんどそうです。サッカーの長
友もよく太鼓を叩いていたという祭り)


(西条まつりのHPより)


・津山の祭り(岡山)
岡山内陸の主要都市 津山のお祭りです。こちらもだんじり会館
に行ってきました。市内で50台くらいが出てくるらしいです。





全国のお祭りの全てに触れたわけではない私の見聞の中での話しですが、
あえて房総の祭りの特長というか楽しみを挙げるとしたら以下の
とおりと考えています。(自画自賛も入っていますが)


1.バランスのとれた山車、屋台とそのバリエーション
(通称、江戸型と呼ばれるものに近い山車や、担ぎ屋台や引っ張
る屋台、お舟の形をした屋台など、いろいろな種類があり飽きな
い。)

2.多くの彫り物
(え、こんな田舎に?と思うような立派な彫刻が目白押しです。
それはその昔江戸の流れを汲む名工後藤一派が多くの彫刻を残し
たからです)

3.「動」の祭り
(山車、屋台のお祭りは、祇園祭りに代表されるように厳かに動
いていく「静」のお祭りの一方で、だんじりに代表される「動」
のお祭りがあります。房総は漁師地域でもあったので、完全に「
動」の祭りで、走ったりするし、お囃子もテンポがいいものが多
いです。私は個人的にどうせやるなら、どうせ見るなら、「動」
の祭りのほうが楽しいと思っています)


4.メロディー性の強いお囃子笛
(これも個人的にですが房総のお囃子はリズムだけでなくかなり
メロディー性が強いと思います。それは一重に笛がお囃子のサブ
でなく完全に強いメロディーを持っていて、笛を聴いているだけ
でひとつの音楽として成り立つくらいです。だから観光客も聴い
ていて楽しいと思います。それ以外にも限られた場所で吹く神楽
系やしんみりとした曲などもあります)


5.自由な祭り
(これはかなり大きな特長と思っています。それは笛や大太鼓の
叩き方などがかなり個人の自由裁量に任されていることです。他
地域のお祭りにはお囃子の囃子連があり厳重に叩き方などが統制
されていることが多く、笛も複数人で吹くことが多いので必然的
に全く同じ旋律を吹くことが求められます。しかし房総では笛は
基本一人、大太鼓は一般に多い拝み打ちという正面に構えて打つ
のではなく、斜めに構えて打つスタイルなので人によってかなり
異なります。この自由さが多様性があって面白いのです)


地元出身者の分析なので、多分に我が入っているところもあるかもしれませんが、

とにかく「伝統を踏まえながら、楽しくやる」

ということを第一に、それぞれの地区が頑張っていると思いますので、威勢のいい夏祭りの空気を感じてもらえたらうれしいです


館山自動車道が少し混むかもしれませんが、是非南房総にいらしてください。


→南房総館山の主要な合同祭りの紹介につづく。
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