=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

インスタントカウンター

2012年08月26日 | 【志事】独立を選んでからの日々
昨日届いた材木をちょっとお借りして、臨時のカウンターでコーヒーです。


今回注文した材木は「タモ」


広葉樹で、適度な硬さと弾性があり優良な樹種です。
木目ははっきりしています。
家の中でも造作や家具として、大変人気があるので皆さんも見かけているかもしれません。


「タモ」と聞くと、野球好きな人は「バットの材料?」と思う人がいるかもしれませんが、
たしかにこちらのタモもバットに使われることもあるようが、
バット専門の木は、同じ種類でも別の「アオダモ」という木です。
アオダモは粘りみたいのが全然違うらしいです。


このタモ、上述したとおり人気のある木なので、
木材資源として、蓄積量が多いのかと思いきや、そうでもないらしい。

現在、世界のあらゆる資源、石油や魚、食糧などが枯渇への道を進んでいて、
そういう意味では、木材(特に大きな木)もかなり少なくなってきていて、
タモもその大きなトレンドの中にあることは承知していながら、でも比較的、量が多いほうかなと思っていた。

でもタモもご多分に漏れず決して多くはないらしい。

日本のタモはもうかなり少なくて、現在流通しているタモのほとんどはロシア、中国産。
それらの地域ではある意味違法伐採が全く行われていないとはいいがたいと思う。

先日も、ロシアのカニ漁の違法操業の取り締まりを強化していくようなニュースを読んだ。
日本のカニの流通の大きな部分をロシア産が支えていて、その中に違法操業の分が入っている可能性はかなり高いようだ。
すると今後はカニの値段が上昇するかも。というニュースだったが、
これは、このタモにも全く同様に当てはまる。

家具工房つなぎの定番樹種「ヤマザクラ」は国産の木を東北から仕入れています。
(国産だからすべてがいいというわけではないですが)
今回私が買った木は、ロシア産と日本産が少し。

このロシア産の中にひょっとしたら。
しかし、今回の材木屋さんは業界でも名の知れた自ら情報発信を盛んにしている会社で、私自身もその材木屋さんに足を運んで直接目で見ている会社です。
実際の材木の扱いも非常に丁寧です。
私は信頼します。

私のすべきは、この木をいかに有効に活用していくかというところに力を注いでいきたいと思います。

コメント
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