前回製作した山桜テーブルは、一般のお宅ではなく百貨店に入るアパレルショップのディスプレイテーブルとなりました。
店舗は百貨店の閉店後一晩で模様替えをするので、夜間の指定時間への納品となりました。
今回はデザイナーさんにお声がけいただき、当初より無垢材の家具の懸念点はご承知おきいただいておりましたが、
店舗でも改めて聞かれました。
「空調や照明もあるので、無垢材だと多少割れたりしますよね?」
「うちでは多少の収縮には対応できるよう駒止めという方法で天板を固定していますので、100%大丈夫とは言えませんがそこまでご心配はいらないかと思います」とお答えしました。
少なくともネジでバキバキに固定されている状態と比べればかなりリスク度は下がっていると思います。
駒止めというのは、写真の積み木のような角材で天板を固定する方法です。幕板という側面の板に溝があり、その中をこの駒が天板を固定しながら多少自由に動けるようになっているため、材木が室内の湿気の変化に対し収縮しても、それに対応できるため板が割れたりすることを軽減できます。これがネジやボルトなどで動けないように固定されていると、割れが発生します。
取り付けられるのは机の裏側で見えないところですが、家具工房つなぎでは、天板がより堅固に固定できるよう下穴の周りを削ってあったり、また多少見た目が柔らかくなるように斜めにカットしたりしています。まあ、まず見られることはないのですが・・・