「現れよ。森羅の生命- 木彫家 藤戸竹喜の世界」と「70年万博収集資料」に行って来ました。
昨日芳年を見に行ったときポスターで木彫りのヤイタンエカシの像を見てかっけーと。おじいちゃんだけど。これは東寺の帝釈天に匹敵するぞと(わかりません)。明日までだったのでテケテケと国立民族博物館に行って来ました。ここは大変なんです。とにかく物量が半端ない。ゆっくり見ていたら1日じゃ足りません。
「藤戸-」アイヌ文化を継承している木彫家です。70年間熊を彫ってきたそうです。熊がリアルなんだけど可愛い。ラッコも鹿もかっこいい。ケガニなんて関節まで動くそうです。明治の超絶技巧だよ。等身大の人物像もリアルで威厳がありました。木目も残っているし磨いていないのに質感がリアルなんです。カレイが本当に砂の中にいるようでした。
「70年-」太陽の塔の地下に民族資料を展示しようと「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団」通称「万博資料収集団」EEMが結成されました。EMCではありません(それは英都大学推理小説研究会)。世界中から集めた資料を岡本太郎が選び太陽の塔内部で紹介しました。その資料を元に1977年11月に国立民族博物館が開館しました。当時の収集品と収集の苦労などが紹介されていました。予算と期間に苦労したみたいです。
民族博物館は久しぶりというか改装してからは初めてです。何だかハリウッド化したような気がしました。前は新しくて70年代という感じでしたが現代もかなり増えています。カラフルになったし展示も並べるだけでなく服装はマネキンに着せたり、実物大の部屋を作ったり迫力がありました。ここに来たとき韓国の農家の模型を見るのか好きでした。春は田植えに秋は稲刈りに換えてあるのが可愛かったのです。それはなくなっていました。そのかわりかなり大きい模型があちこち作ってありました。でもあのちっちゃい農家の模型は好きだったなぁと。ドールハウスみたいに洗濯機の横に韓国の洗剤があったりしたのです。大きすぎて細部が見えなくなりました。迫力はあります。