餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

サビでは風が吹く?

2020-02-25 22:10:58 | 映画

映画「エセルとアーネスト」と「エッシャー 視覚の魔術師」と「音楽」を見て来ました。

「エセル-」スノーマンで知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズが自分の両親をモデルに描いたグラフィックノベルをアニメにした作品です。平凡なイギリスの夫婦を丁寧に描いています。上流と労働者階級、共和党と労働党の違いなどわかって面白いです。綺麗な色彩でCGかなと言うほど緻密に描かれています。

「エッシャー-」エッシャーの書簡や日記をナレーションにした記録映画です。エッシャーが自分のことを芸術家ではなく、数学者と言っていたのが印象的です。でも結晶学の講演を頼まれて困っていました。エッシャーの作品でリンゴの皮をむいたような向かい合う人の顔があるのですが、エンディングでその人達になるメイクをしていました。すごい、森村さんでもそれはしていない気がする。

「音楽」昔のアニメで崖のシーンなどで1つだけセルの石がありその石は崩れるとわかったりすることがありました。このアニメも最初ちょっと絵が上手い人ががんばって描いた背景に、人だけセルで動いているような感じで進みます。簡単な線。影もなく淡々と動く人物。でもどこか凝っているんですよね。途中手書きになるギャップもいいです。ドヤンキーが突然音楽を始めるけどそれが原始的な迫力があります。変に凝らないのがいいのかな。手書きのアニメも時々ありますが、これは妙な味があっていいです。最初の「エセル-」はもう美しい手描き見本。これはこうしてアニメは生まれたみたいなパッションほとばしる作品です。