嬉野君「黒猫亭の晩餐会」読了
リケジョの律は奨学金を出してくれた文絵の夕飯に呼ばれた。楢本奨学会の理事長でここの奨学金は返済義務はなし、しかも毎月十万円給付を在学中ずっとである。卒業して研究所に入ったのでお礼の手紙を書き、直接お礼が言いたいと言った時には断られたのにである。行くと古い長屋で若い夫に迎えられる。文絵は40年前の若い時の格好で今がその時代だと思っている。わけがわからぬまま話を合わしているうちにその世界が気に入るように。食べ物は美味しいし、二人の会話は面白い。そして旦那の竜弥は謎を解くのが得意だ。黒猫がいて名前はフミエ。気位が高くいつも高みから話を聞いています。
古き良き時代、おいしい食事。なんだか和む空間です。でも文絵さんの記憶が逆行したわけはちょっと寂しい。シャボン玉ホリデー見てみたいです。
岡崎琢磨「珈琲店タラーレンの事件簿７ 悲しみの底に角砂糖を沈めて」読了。
久々のタラーレン。短編集です。珈琲店タラーレンで美星さんが謎を解くのは変わりないですが、今回はどれも決め台詞がありません。それと青山君が全然でていないような。最後の短編「ブルボンポワントゥの奇跡」に出ている男性店員がそうじゃないかなとは思いますが。いつの間に店員に。しかしUCCそんな偉業を成し遂げていたとは。やるやん。
この間ポイント倍の企画につられてちょっと遠出しました。ヴィレッジヴァンガードがあると入ったらあちこち何かかわいい。あれ毒がなくなっている。いかがわしさ満載だったのに。不思議でした。コンプライアンスかなあ。
映画「アンネ・フランクと旅する日記」と「仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル」を見てきました。
「アンネ-」なんと主役はキティーです。と言っても世界的に有名な猫のキャラクターではありません。詳しくは「アンネの日記」をお読み下さい。確かに当時のことも描かれますが現代のオランダも同時に出てきます。今はこうなっているんだ。橋や学校や図書館に名前がついているのね。世界的に有名だものね。ちょっと不思議でした。当人は名前をつけるために書いたのではないでしょうけど。今も昔も弱いものに寄り添うことが必要だというお話でした。
「仮面ライダーオーズ-」最近の仮面ライダーは設定が複雑でわかりずらいところがあります。しかもアンクを見るたび土屋アンナさんに見える。よけい内容が頭に入りませんでした。結局オーズはどうなっていたの？(そこからわからんのかいっ)。メダルがどんどん増えていく。鳳凰が聖闘士星矢に見えていました。難解よね。
映画「ドリーム・プラン」を見てきました。
洋画は最初のうちに見ておかないとどんどん見られなくなります。何週間も時間が合わない。ようやく見られる時間にしていました。この映画の息が長かったおかげです。ヴィーナス＆セリーナ・ウィリアムズ姉妹を育てたお父さんの話。セリーナしか知らなかったけど、こんな過去があったのね。テニスの素人ながらお父さんの世界チャンピオンを育てる計画がすごい。家族として付き合いたくないです。強引で面倒で勝手。手伝っていた奥さんも時々切れます。黒人選手ということで出ると叩かれる。プロになるまで試合に出させない、という選択にヴィーナスも切れます。そして試合には出るものの緊張でサービスがうまく入りません。でも途中から持ち前の力で勝っていきます。しかし対戦相手、どんな手を使っても勝つというのがプロなのね。実話だというのがすごいし、試合が迫力です。ウィル・スミスが実に面倒くさい(いや熱心な)お父さんで。うまかったです。間に合ってよかった。