餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

黒猫亭のクリスマス

2022-03-26 22:49:38 | 本と雑誌

嬉野君「黒猫亭の晩餐会」読了
リケジョの律は奨学金を出してくれた文絵の夕飯に呼ばれた。楢本奨学会の理事長でここの奨学金は返済義務はなし、しかも毎月十万円給付を在学中ずっとである。卒業して研究所に入ったのでお礼の手紙を書き、直接お礼が言いたいと言った時には断られたのにである。行くと古い長屋で若い夫に迎えられる。文絵は40年前の若い時の格好で今がその時代だと思っている。わけがわからぬまま話を合わしているうちにその世界が気に入るように。食べ物は美味しいし、二人の会話は面白い。そして旦那の竜弥は謎を解くのが得意だ。黒猫がいて名前はフミエ。気位が高くいつも高みから話を聞いています。
古き良き時代、おいしい食事。なんだか和む空間です。でも文絵さんの記憶が逆行したわけはちょっと寂しい。シャボン玉ホリデー見てみたいです。