餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

コロッケがごちそう

2024-12-23 23:50:56 | テレビ番組

「嘘解きレトリック」のドラマが先週終わりました。良かったけど金魚の回はなかったです(10/7参照)。見損ねた回にあったのかな。でも最初このドラマをするって聞いたとき大丈夫かなと。ミステリですが漫画原作で終わっているので謎の考察には向かないし、なんと時代が昭和初期。予算がかかるよ。少女マンガでもふんわり描かれた物なら実写の圧倒的な実物感があるでしょうが、もとの漫画がとてもきっちり描かれているんです。ドラマにしたら違和感があるだろうなと。でも出来が良かった。主人公が故郷で疎外されるシーンが怖かったです。何故怖いのか考えたら「福田村事件」にそっくりなのです。ああ、時代が一緒だ。こっちはコメディ(?)なのに。時代考証かっちりしていたのね。主人公の感じが似ています。探偵はもっとがめつくていいと思ったけど。だんだんすうすうしさが出て来ました。よくこれをする気になったと感謝です。


幸せ運ぶ日本の美術

2024-12-22 23:53:47 | アート・文化

「-冬季特別展- 幸せ運ぶ、日本の美術」を見て来ました。
小林美術館に初めて行きました。小さな美術館ですがすごく私好みの日本画が揃っていました。これは幸せになります。文化勲章を受けた人を中心に集められているのですね。割と西洋画の様式を取り入れた新しい日本画が多い気がしました。上村淳之「雪中小禽」が可愛い。ルリビタキの雌が梅の枝に雄が雪の上を歩いています。やんちゃだ。西村五雲「寒梅」のみみずくも可愛いです。絵本みたいな表情です。油絵みたいなのもあるし。椿の屏風も綺麗。夏に来たら金魚あるかな(うーん)。


私、失敗しないので

2024-12-22 02:28:46 | 映画

「劇場版 ドクターX」を見て来ました。
ドラマを見たことはないのですが、今回は大門未知子がいかにしてドクターXになったかも追っています。あんな修羅場で手術していたらうまくなるしかないのか。いつもメロンを持って行く神原さんがうさんくさくていいです。一瞬だけ院長になって浮かれていた海老名さんの三日天下ぶりもいいです。面白い人が揃っているし西田さんが悪役なのにいい人になっているのもいい(何故そこだけ役者名?)。足裏のへのへのもへじ、両方に書いてもよかったかも。手術中に着く血がリアルでした。
真波潜「生贄第二皇女の困惑 -敵国に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています-」読了。
フェイトナム帝国は属国だったバラトニア王国と戦争をして負け、バラトニアを独立国と認めたのが昨年。和平条約の項目にフェイトナム帝国の皇女を嫁に寄こすようにというのがありました。そこで白羽の矢がたったのがフェイトナム帝国の落ちこぼれ第二皇女のクレア・フェイトナム。家族内でも冷遇されていたクレアはいざとなったら殺されるのも覚悟でバラトニアへ。でもいざ着いたら自分の家以上の待遇。すっかり居心地がよくなります。フェイトナムとバラトニアは交易があったものの禁止されていたものが知識。紙と本は輸出禁止でした。クレアが執務室を訪れると紙がないので木簡と洋紙費が行きかって机の上は山積み、資料棚パンパン。独立したのをいいことにクレアは隣の国から紙と製紙工場を買い取ります。インクを改良し木炭を削り鉛筆にして。クレアが出来損ないの令嬢だったのは淑女教育がダメで勉強ばかりしていたから。本の持ち出しは禁じられていましたがクレアの頭に全部入っていました。クレアがあれこれ改良し始めて、驚いたフェイトナムの王である父はクレアを暗殺しようとします。ひどい。
まあ上流階級が嫌がるのは平民が知識を身に着けることです。日本も昔の図書館はわざと使いづらく索引の小説の作者名が全部本名になっていました。フランスの人が「ベルサイユのばら」をけしからんと言ったとか、市民が歴史を知ってしまうと。知られたくないのね。今の日本って素敵。知ろうと思えば知れます。嘘も本当も。まあ偏るかもしれませんが。


今日はちょっと温い

2024-12-21 01:39:42 | 日記・エッセイ・コラム

普段全然見ないのに「ニッポン城めぐり」の運営ブログを何気なく開けたところ、日本の城のイラストで有名な香川元太郎さんが亡くなったことを知りました。ショック。私は城の絵よりも迷路絵本でお世話になっております。この方の迷路絵本は3重くらいに楽しみがあります。迷路と隠し絵とミッケと。「進化の迷路 -原始の海から人類誕生まで-」にはなんと金魚の絵も混じっています(そこか、2021.2.15参照)。
ご冥福をお祈りいたします。
今日は弾丸墓参りツアーに帰って来ました。いつもよりちょっと早めに終わったのでちょっと城めぐり。いつもより遅く帰って来ました。


金魚の歯は結構奥?

2024-12-20 00:23:52 | 映画

「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 特別編集版」を見て来ました。
アニメ版もあったんだ。実写の方は安達君もさわやかな気がしていましたが、アニメ版だと最初根暗で妬みっぽいのがわかりました。でも本当にだんだん可愛く見えてくる。しかも黒沢君が本当に光っている。まあ変な人ではあります。職場の女の子が面白い。ほのぼのしていて良いです。実写版の方が魔法を使いこなしていたかな(黒沢君が)。
増田こうすけ「ギャグ小説日和 転校生」読了。
くだらない話なんだろうなと読み始めて、あれ。何この受け入れがたい文芸調のいやらしさは。あらすじとしてまとめるとなんでもない日々のささいなことなのですが、ギャグというより不条理なSFの短編みたい。いや、SFもあったけど、人間の嫌なところを抽出したような文章の確かさ。これ実はどえらい文芸作家さんが書いているの?あとがきを読んでわかりました。作者はギャグ漫画家さん。編集者の方に小説を書いてみては?と薦められジャンプSQの綴じ込み付録になっていたそうです。すごいな文芸、じゃなくてジャンプSQ。
中に「港川浩壱の一人旅のススメ輪ゴムにさそわれ奈良の旅」という短編があります。主人公はライター業のかたわら金魚の卸売も細々と営んでいます。いつもは弥富の金魚を仕入れているのですが、金魚によく指を嚙まれるので(噛まれる?)たまには奈良の大和郡山の金魚も仕入れようと。セリの参加を申し込んだついでに、気になっていた輪ゴムの原型が出来上がったとされるN県の製菓工場の見学も次の日に手配します。結局大和郡山の金魚にも指を噛みちぎられていました(だから噛みつく?)。