ESPOA blog

写真付きで日記や趣味をいろいろなメンバーが書きます。

よりナチュラルなワイン造りへ

2022-11-25 17:35:08 | ブログ

先週17日(木)、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日でしたが、皆さん、今年のドメーヌ・ラフォレのヌーヴォーはもう飲まれましたか?ワイン担当でありながら私はまだ飲めていないのですが(ちゃんと確保はしています!)、今年はいつも以上に美味しいと社内外からよくお聞きします。航空運賃の高騰、フライト遅延、ボトルなど資材の高騰や不足etc様々なリスクを抱えながらも解禁日に無事お客様の手に渡ったこと、そして例年以上の味わいだというお声が多いこと、個人的にも感無量です(何様なんだという疑問は内に秘めてください…)ドメーヌ・ラフォレのトマ&ピエール兄弟のひたむきな努力も報われますね

 

そのトマ&ピエール兄弟、2人に最後にお会いしたのは、2019年6月のワイナリー訪問でした。その後コロナ禍となり、フランスに行くことも日本に来ていただくことも叶わず数年が経ちましたが、その間に2人とも二児の父になっていて、本当に頼もしいです

 

トマさんは、アリスちゃん(3歳)とクロエちゃん(1歳)の女児2人のお父さん

 

この写真には長男のシモンくん(2歳)しか写っていませんが、ピエールさんは、シモンくんとレオンくん(来月1歳)の男児2人のお父さん
兄弟姉妹&いとこの年齢が近く、より一層にぎやかなラフォレファミリーなんだろうなと想像しています。これからがますます楽しみですね

 

さて閑話休題、エスポアの取り扱いワインの中には、酸化防止剤のSO2(亜硫酸塩)無添加ワインも既にいろいろありますが、ここ数年、SO2無添加や完全有機栽培の流れが加速しているのを身をもって感じています。

南仏ラングドック地方、サン=シニアン近辺の3つのワイナリーの例をご紹介します。

 

ドメーヌ・ムリニエでは、2020年ヴィンテージから全てのブドウ畑とオリーブ畑で有機栽培を行っていて、来年2023年ヴィンテージからは公式のワインの認証マークを付ける予定です。来年3月には、初めてのSO2無添加ワイン「オリーゴ・ヴィーニ」が日本に輸入予定です。

 

 

クロ・バガテルでは、今年、白ブドウの全ての区画を有機栽培に転換しました。近い将来、赤ワイン用の区画も転換し、全ブドウ畑を有機認証取得に向けて移行させる予定です。「5年以内には、ブドウ畑は完全にオーガニックになると思います。」との事。「ルル・バガテル」というワインは、2019年ヴィンテージよりSO2無添加です。


 

マルキーズ・デ・ミュールでは、既に完全有機栽培を実施しています。また、ワイナリーの哲学は「ワインにできるだけ亜硫酸塩を加えないこと」だそうです。「ルー・カリニャン」と「サンソー」という2つのワインは、SO2無添加で生産しています。年によっては、安定性を重視するため軽く添加する場合もありますが、他のワインも含めて、たとえ添加したとしてもごく少量です。

 

 

とはいえ、SO2を全く添加せずにワインを造るのは簡単なことではありません。「SO2無添加ワインを造ることは本当に挑戦なのです!」と、以前ドメーヌ・ド・ラルジョルのフランソワさんもおっしゃっていました。最高品質のブドウが絶対条件で、最も健全な区画のブドウを選ぶそうです。ラルジョルでは、約40種類のワインを生産していますが、現在、SO2無添加ワインの割合は約10%。

フランソワさん曰く「常に素晴らしい品質を提供できる範囲内で、全てのお客様にご満足いただけるよう、この生産量を増やすことに挑戦しています。」との事です。

(I.Y)


最新の画像もっと見る