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相棒CBR1000RR (SC59)でのツーリングや色々
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コレクションブランドの求人を見て思うこと。

2018年10月11日 | 繊維業界の転職
今回の就活で1回目の面接に行ったばかりなんだけども、人材会社からはコンスタントに求人をもらえる。
メインの人材会社から、とあるコレクションブランドの求人紹介が有った。
老舗コレクションブランド会社の派生ブランド?在籍スタッフが抜擢されてデザイナーをしていたブランド。詳しく言うならば、そのデザイナーが独立して個人として立ち上げたブランドである。
僕の通った専門のOBである。

ブランドを調べると、とても素敵な服を作っていた。ファッションプレスに2019ssのランウェイが掲載されていた。イタリアの展示イベントに出展したらしい。ゆくゆくは、パリコレに出すのが目標とか。

会社は創業間もなく若い。社員は5名以下。
年商や資本金欄は白紙である。
実は本体にいた時のブランドで、僕の同級生がパタンナーをやっていた。デザイナーが退職した時にブランドを終了したらしいので、もしかしたら募集企業の社員の中にいるかもしれない。5年以上前だから、もしかしたら退職したかもしれないけど。。

コレクションブランドの生産管理というと、メインとなるミッションはやはり海外展示会に向けてのサンプルというか、ランウェイ用の製品手配になるのだろうか。社員数名なので、おそらくコレクションの時期はデザイナーに同行してショーを作るという仕事も。そして、それとは別にプレタポルテのサンプル作成と量産。古巣の老舗ブランドを考えると、全て日本生産だろう。量産っていってもロット何枚くらいなんだろう。。

人材会社には申し訳ないが、即辞退させてもらった。
まず僕はコレクションブランドに興味が無い。デザイナーの古巣の老舗ブランドも含めて、青山界隈の海外及び東京コレクション出展ブランド、EUのスーパーブランドには興味が無い。
コレクションブランドはアート的なものもあることから、理解し辛い。そもそも一般人から掛け離れており、かなりニッチな産業だと思う。製品は非常に高価だし、着る側のことよりもデザイナーの信念の方が優先されていることも好みではない。
一部のファッショニスタや、業界人、富裕層には欠かせないのかもしれないが、別世界だと感じる。

応募条件に、コレクションブランド生産管理経験3年とあるが、その経験も無い。
いつものアドバイザーの方から直接メールをもらった。考えてみたら超零細企業のはずだが、人材紹介会社を使っている。よほど急募だったのだろうか。。

洋服の専門学校の生徒に好きなブランドは?と聴くと、ファストファッションブランドが上位を占めたというニュースを見た。僕が学生時代、15年前くらいは、おそらくコレクションブランドが上位だったと思う。若い人の認識はかなり変わってきていると感じた。
さらに、洋服の専門学校の入学者数も、最も多かった頃と比べて約半数くらいになっているらしい。繊維業界が斜陽だからである。
さらに最も職種人口の多いアパレル販売員の待遇が目に見えて悪いことから、アパレル=ブラックというレッテルが貼られてしまった。

僕がいた服飾専門学校は最大手で、OBの業界排出も高いことから、専門過程の卒業後は大体が希望の職種につく人間が多かった。しかし規模が小さい学校だと、卒業後は販売員になるケースが多い。販売員になると、その後アパレルから離れる人も多いと思う。そういった実績も悪影響だと思う。

色々考えると、コレクションブランドの客層も百貨店同様に高齢化が進み減少していくと思われる。

なかなか難しい業界である。






今回の就活1回目の採用面接に行ってきた感想。

2018年10月11日 | 繊維業界の転職
昨日はブランドアパレルの採用面接に行ってきた。1週間くらい準備していた求人案件である。
面接の採点は概ね70点とする。
これは質疑応答がしっかりしていたか、声の大きさなど話し方はどうだったか、なるべくマッチングするよう努めたかなど、自分の行動についての採点である。
2年前の就活の時も、面接を受けるたびに自己採点を付けていた。
その時と比べて、割と良い点数である。平均的。
ちょっと安心した。今回の就活で1回目の面接である。挙動不審になったらどうしようとか、声がおかしかったらどうしようとか、質問にキビキビ答えられなかったらどうしようとか、色々心配になるものである。
心配をよそに、悪くない。完璧ではないけど、悪くはなかったと思う。

久々の面接を悪くなく終われた理由として、相手先企業の面接官が温和な方々だったということが大きい。やや保守的にも見えなくない会社だったので、変な先入観からサバサバして冷たいイメージがあったのだけど、全然そんなことなかった。現場トップの方は、とても上品な方。50代後半くらいだろうか。聞かなかったけど、デザイナー出身のようにも見えた。もう1人のカテゴリー責任者の方は40代半ばくらい、丁寧な話し方の方だった。人事の方は30代くらいの女性。ハキハキした感じで印象も良かった。
面接官の方々を見て、会社の社風は温和な感じ。緩いという言葉が一回出たけど、これは前職の温和な会社に近いなと感じた。ものづくり集団っぽいイメージだった。
最初訪問する階が分からず、とりあえず入った階の事務所で社内をちらっと見た。活発に人が行き交っており、ブランドアパレルらしい言葉が聞こえた。

面接の内容だけども、人事が司会として質問しながら間に現場責任者が質問を挟むタイプ。
なおかつ自己紹介、経歴説明、志望動機、長所短所、前職の実績、みたいな一般的な流れと質問内容を使用しないタイプ。
このタイプの面接は2年前も1、2社くらいあった。主に職務経歴書の内容を掘り下げたり、スキルの再確認がメインである。
色々考えてみたけど、このタイプの面接は下記のような目的があると思う。

・面接を暗記した内容の発表の場にしない。
・応募者の方から話をさせる。
・臨機応変なキャッチボールが出来るか、コミュニケーション力が有るかどうかを見る。
・応募者がリラックスして、人柄を発揮する様子を見る。現場に馴染むかどうか見る。

一般的と思える質問は、今回の求職で何を一番重要視しているか。これくらいだった。
志望動機すら聞かれないので、その質問の返答に加えて動機に繋げた。

逆にこちらから話を広げないと、淡々と終わってしまうことを2年前に経験した。もちろんその時は落ちた。なので、とにかく返答にプラスアルファで沢山話した次第である。

若い子向けのメンズのカタログは、有れば説明しやすいなと思ったけど、あえて持っていかなかった。理由は、今回の企業とかなりゾーンが異なるからだ。僕がいた若い子向けのアパレルは、品質が低く、特殊だ。テイストも全く違う。そして世間や一般のアパレルからは良く思われていない。2年前は、面接でカタログを見せたが、ゾーン違いを指摘されて何社も落ちた。製品が違いますねとか、うちのブランドに合わないといった感じ。
口頭で、なぜ品質が低かったか、スキルアップしたかったから前職に行ったこと、自分のキャリアでは前職での経験が大きいことなどフォローして話した。

服装は応募ブランドに合わせて綺麗目のカジュアルジャケットスタイルで行った。2日間丸々かけてブランドを選んでコーデ、新調した。これは2年前にやらなかったことである。
若い子向けのブランドテイストと全然違うねって話をされて、ちょっと嬉しかった。コーデの善し悪しは別として、良い感覚だ。少し目的達成である。やはりファッションブランドアパレルの面接にはお洒落が必要だ。新調して良かったと思う。

質問は4個くらいしただろうか。
知りたかった詳しい業務量、ポジション、正社員登用について、確認することが出来た。
アパレル生産管理の業務量と言うと、年間型数と業務範囲である。型数は前職より増える可能性が高い。業務範囲については前職とほぼ変わらないか、少し広がる。ブランド横断で1つの素材カテゴリーを担当するので、原料もあらゆる手配方法がある。これが海外現地一辺倒だった前職とは少し異なる。しかし実務は別として、大枠は理解出来る内容だった。前職で僕の前任となる親会社の課があったのだけど、そこの課長さんに直接質問して教えてもらった内容が生きたと感じた。

1つ懸念としては、配属予定先の前任者が既に辞めており、完全に穴となっていること。
また、担当ポジションが1人体制であること。
現在は責任者の方などがフォローして埋めている状態だと聞いた。引き継ぎがどうなるのか、聞きそびれた。それは、面接後の人材会社のフォロー依頼で伝えたので、仮に選考継続の場合は返答がもらえるかもしれない。
担当ポジションが1人というのは、少し不安がある。前職も1人だったので、想像出来なくはないが、前職ではオーバーワークな面も有った。
記事部隊や輸入担当部署が有るので、協力体制という意味では、前職よりやや優遇感は感じる。
型数については、実務量が判断出来ないのでなんとも言えない。ブランド事業部制で、各ブランドに生産管理がいる中で、特定の素材を横断して受け持つ。前職でもブランド横断していたので、あまり変わりは無いが、やや特殊な位置である。
海外と国内、両方1人で見なければいけない。この点は、前職より負担となる可能性も感じる。

面接が終わると、人材会社に面接内容や、アピール不足や質問の補足、企業の評価、採用した場合前向きに検討するかどうか、面接の質問と返答など、フィードバックを伝える。

企業評価の良かった点としては、やはり面接官社員の方から感じる温和な社風である。もう一つは、正社員登用について懸念が無くなったこと。

正社員登用は最後に質問した。
僕は今まで全て正社員だった。やはり聞かずにはいられない質問である。
一定年数の勤続

一定期間毎の評価で良い結果を得る

個人で申請

所属責任者の推薦を得る

本申請

役員決議

正社員登用

この流れらしい。そして、こちらの懸念を先読みしてか、少し仕事が出来ないからといってすぐに契約打ち切りするような慣習は無い、とはっきり話があった。多分僕に限らず応募者から必ず聞かれる内容なんだろうと思う。
普通に仕事をこなしていれば、普通は正社員になれるとのこと。
正社員と契約社員の違いは給与の支払いが、決まった時期に賞与か、賞与込み年収の12分割か。退職金の有無。この話を聞いていて、特に契約社員の差別みたいなことは無いだろうと感じた。
別の話で、とある大手企業なんかは従業員数に正社員と準社員が別々に書かれており、その割合は圧倒的に正社員が少なかった。あからさまに正社員優遇だと感じた。今回の企業では、契約社員で悩む心配は無くなった。

フィードバックはメールで伝える。
2年前は全て面接終了後にアドバイザーに電話で話していたが、今回時間が遅いからメールになった。
フォーマットをよく見ると、面接の質疑応答を書く欄が有る。今回は自分の為にもなるので、思い出しながら全て文章化した。
書いてみて思ったこと。
応募書類を手直しした方がいい。
まず3社目の人材会社が言っていたように、学歴は高校まで書いた方がいい。
わりと頻繁に出身がどこか聞かれる。確かに専門学校からだと、どこの人間か分からない。
あと、今までいた会社の年商と社員数。
ちょっと見直してみようと思う。
あとは、やはりキャリアの職種に関わる部分、スキルの質問が集中していると感じた。

ところで僕は人事課のある会社で働いた事が無い。今までの会社は、それぞれ、経理部長、営業課長、総務次長が人事をやっていた。片手間である。
アパレルの採用面接で人事課の方を見ていると、人事のプロなんだなぁと感じる。
今回の企業の人事も人当たりが良く、手慣れた進行だった。目からウロコなのは、人事が職務経歴の内容を追えるということ。アパレルの各職務内容を熟知していないと出来ない仕事だ。今までの経歴の人事担当は、それが出来ていないと感じる。次々に質問があったので、おそらく前もって職務経歴書を読み込んで質問内容作成→現場責任者とすり合わせまでやっていると思われる。

反省点としては、店舗見学の感想に加えて、自分が好きだなとか欲しいと思うブランド、製品があったか、という質問。
今回10店舗も見てるので、感想は考えていったけど、自分が欲しいかまで考えてなかった。実際欲しい製品は有ったけど、話し方があまりまとまってなく、返答としてちょっと弱かったと思う。
もう1つは、担当の素材カテゴリー内で、経験の無い製品があること。大枠では理解があること、現場で吸収させて欲しいと返答したが、やはりネックだと考えられる。

あえて面接で聞かなかったこと。
業績と残業、給与額である。
業績についてはオブラートに聞く方法すら分からない。ネットで検索してもタブーという考えが多い。残業については、ややチャレンジな応募なので判定に影響があると思われる。ちなみに企業評価サイトを見ると、多いらしい。業務内容を考えても少なくは無いと思われる。多いと分かっていながら聞いてもしょうがないというのもあった。
給与額については、人材会社の面接フィードバックで採用を受ける条件に書いた。賞与込みになるので、前職と同じ年収とした。前職考慮が一般的だし、給与に関しては人材会社が話してくれるので、あえて聞かなかった。

そういえば、若い子向けのメンズにいた時、当時30代前半のデザイナーが入ってきた。
面接官をした先輩に面接内容を聞くと、
決算書を見せて欲しい
この場で月給を確定して教えてほしい
残業時間はどの程度か
この3つを聞かれたそうである。決算書については特に請求されたとか。
どうも独身だけど家のローンが有るらしく、給与と業績にかなりこだわりがあったらしい。
月給はたしか最低35万くらいだったと思う。
ちなみに求人票の給与は20〜50万。
普通の会社だと確実に落ちる質問だ。
人の出入りが激しく、来るもの拒まずの社風なので採用になったけど、入社後も決算書は請求していた。
社長は何言ってんだ?とキレ気味。
入社1週間くらいだろうか、企画会議が1日6〜7時間の日が3回続いた後、そのデザイナーは即退職した。去る者も拒まず。

僕は当時転職活動とは無縁だったけど、労働環境と待遇を最大限に求めて転職し続ける人もいるのだなと思った。てか、今考えると独身のデザイナー職で家のローンが有るってかなり冒険である。

残業については聞き方次第では聞いてもOKだと思う。
以前3週間だけ在籍して入社前後のギャップですぐに辞めた会社が有る。その会社の面接では、土日出ることもあるが大丈夫か、残業は出来るかと聞かれた。
こともあるが、って言い方なので、大丈夫と答えた。入社してみると、毎日22時近い残業+毎週土曜、または日曜も出勤指示という有様だった。
こんなことも有るので、聞いた方がいいとは思う。

とりあえず面接は悪くはない感じで少し安心した。結果は採用35%不採用65%くらいと予想する。人材会社の統計と同じくらいか。出来る限り話は出来たが、あとは相手の判断である。落ちても仕方ないと感じる。

仮に今回の面接が採用だったとして、次は2次面接で役員面接となる。1対1かな。前職は、1次の現場責任者+社長だった。
人材会社の統計だと2次面接の採用確率は60%くらい。1次よりは高い。おそらく現場責任者のお墨付きとなるためだ。しかしながら採用の責任は役員にもかかるのだから、慎重な見方をされる。
キャリアの確認は1次で出来ているので、一般的な質疑応答になると思われる。
今回の案件は2次面接で最終面接となる。

自分の中では良いスタートを切れたので、この調子で次の面接も行こうと思う。
次の企業は来週面接予定である。今週末準備をして頭を切り替えていく予定。
来週の企業と比較検討出来るタイミングである。
ちょっと特殊な業態なので、今回の企業がやや優先度が高いと思う次第である。来週の面接次第だ。

新しい案件もコンスタントに紹介をもらえているので、それらも検討予定である。