先日、前職の同僚上司らとのバーベキューに行ってきた。退職以来である。久々の屋外活動でなかなか楽しかった。
このイベントに行くと毎回1時間弱くらい先輩の息子の小学生を公園に連れて行く。というか連れて行かされる。男の子は本当にエキセントリックだ。えらい疲れた。僕は子供が好きじゃないので、これだけはネックである。
ふと年齢の話になった時に、僕はその集まりの中で下から2番目になる。8歳→35歳→45歳〜となる。つまり会社では課の中で最年少だった。
今回はこの事について書いてみようと思う。
前職の会社では、最年少は28歳の営業、次に34歳のデザイナー、35歳はパタンナー1人と生産管理の僕1人。僕の同年代、ロスジェネ世代後半の世代がかなり少ない。一番多いのは40-45歳前後。
これはなぜかというと、単純に会社が新卒採用をやってないからだ。どれくらいやってないのか。少なくとも僕が新卒の2005年からはやってない。上を見ると、40代にようやく新卒がいる。なので、2000年前後くらいからは、新卒採用が無い。上に挙げた最年少組は、28歳や僕を含め全員中途である。近い世代ではもう1人、営業に37歳がいたけど彼も中途だった。
ロスジェネ後半世代というのは就職氷河期の末期にあたる。なにかの統計で見たら、2005年が一番悪い。世の中は不景気で当たり前の世代だ。中小アパレルではボーナスが無いのも当たり前というところも多い。
少し後のポケモン世代、ゆとりと呼ばれる世代に肉薄しており、ロスジェネとゆとりのギリギリの狭間にひっそりと身を潜める世代である。
会社ではどちらかといえば40代に近いサバサバしたタイプ。多分下の世代から見たら、怖いと感じるのかもしれない。40代とアンチ50-60世代としてタッグを組む事もあれば、40代ってなんか50代の影響強くね?って壁を作ったりもする。
僕はというと、自分らと40代にはやはり壁を感じるタイプだ。
久々に前職の同僚に会ってみて思い出したのだけど、僕は自分の周りに、同じ課に同年代がいないことが苦痛だった。
年が10以上離れた同僚は別に悪い人なんていなかったし、フレンドリーにしてもらえた。しかしやっぱり同年代と、自分と近い感覚や話題の人間と話せないことは、かなりストレスだった。
なんだかんだ言っても年上の相手には気を使うし、思ったこともそのまま言えない。普段彼らの常識感を知っているがゆえに余計にぶっちゃけ辛い。
働く上である程度、演じることも必要だと思う。のんびりな性格でもハキハキ動かないといけないとか、そういうのは有る。それは構わない。でも気を使う人間を演じる時間があまりにも長かった。
もし同年代がいたら、
まじ俺どんだけ猫の皮被ってたらいいわけww
みたいな話をしてみたかったのが本音である。
ちなみに商品部隊に広げても、同年代は2割以下である。同年代の男は僕だけ。仕事で関わるコア年代は平均40後半だ。
たまーに37歳の営業男子と話す時、やっぱり年近いのはいいなぁ、こっちの課に来ないかなぁなんて思ったものである。そういえば、彼は僕の採用ポジションを異動で狙っていたらしい。無理過ぎる。。
僕が9年近くいた若い子向けのアパレルメーカーでは、僕の年齢の3個上が最年長だった。社歴が長かったこともあり辞める前数年間は会社のコア年代だった。所属課でいえば、辞めた人間も含めてタメも数人いた。入社当時なんかは課の中は全員同年代だった。
10以上離れた40代は社長含め3人だけで、むしろ彼らの方がマジかよ、、って場面が多かったと記憶している。男だらけの会社だったので、たとえ衝突があっても後には引きずらない。次の日にはお互いけろっとしてる風潮が良かった。
そんな会社からいきなり平均年齢40代の会社に行ったことも、僕が同年代恋しくなる理由だったのかもしれない。同年代で近いスキルキャリア同士、同じ業務を、仕事感を共有出来ることは価値のあることだったと感じる。
年の離れた職場でもメリットがある。
それは自分の知らないことを知ってる人が多いので、仕事の上で学ぶことが多い。特に始まったばかりのポジションで、的確な引き継ぎ無しに現場にぶち込まれた僕は、とにかく色々学ばせてもらった。僕のポジションのレポートラインは特殊で、50代の社長兼部長、60代の元部長だった。
50-60代というのは、もはや何の疑問も持たずに自分とは掛け離れた人達である。学ぶことも多いが、公平に対応してくれる40代と違い基本トップダウンなのでダメージも大きく、いかに距離を取るか考えていた。何かを共有しようとはとても思えない。酷く小極的だけど言われるがままである。役職から見ても中間管理職などがすっぽ抜けた体制だったので、いた仕方ないと思う。
ちなみに前任となる親会社の担当者は干支が一周離れていた。ビジネス上、一応こちらが先様に当たることもあるが、基本同じ釜の飯である。厳しい面も有ったが色々学ばせてもらった。僕のやってた仕事は見方を変えれば、本社と限りなく近い業務でも子会社の社員である為、出向の社長その他が突っ込み過ぎない面が有った。
しかし一度海外出張で社長らに同行した時、本社の社員だったらなぁ、、と比較されたことがある。その時以外でもかなり本社が引き合いに出された。それ以来、海外出張時の平均就寝時間は2:00になった。
僕が商社で働きたく無い理由は、そこで形成された。。笑。24時間働けないので。
話が飛んだけど、年齢の話である。
唯一のタメだったパタンナーの女子は、とても信頼出来た。僕が元パタンナーということもあり、他の関係者に無いくらい、色々話した。相談した通り実行してくれるし、僕がレベルの低い仕入先で悪戦苦闘してた時も、言わないのに徹底的に指示をしてくれた。僕も社内で理解されないパタンナーの苦労を軽減するべく、仕入先にも言ってスケジュールはしっかりやった。
仕事以外ではあまり話す機会が無かったけど、一定の協力スキームのような流れが有った。
そのパタンナーと40代の先輩が仕事でよくぶつかった。
30代 パタンナー
あんな無理難題なスケジュールで出来るわけない。こっちは計画的にやっている。パターン計画の要となるサンプル状況など情報が細かく欲しい。
40代 生産管理 先輩
こちらが出す期限で出来ないなら、上に言って外注出すなりやって欲しい。海外ASEANのOEMでばらばらに進行してるサンプル到着状況なんて、細かく確認出来ない。
あと期限付きの仕事溜まってるのに残業しないとか、仕事してるように見えない。
バチバチだった。
両者のメールがCCで入ってくるのだけど、追うのが段々嫌になった。
でも30代の元OEM経験のパタンナーの方は海外生産にも理解がある為、一枚上手に感じた。
残業の考え方の違いの他、職種間の業務認識共有も薄く、パタンナーには現場チーフでマネジメントする上が実質いない状況。
結局管理職2人が間に入ったが、業務内容までマネジメント出来ず、そもそも人員補充も出来ず、最後まで現場任せだった。パタンナーは土日も出ていた。土曜深夜1時もザラだったと聞いた。
これも年齢層が歪なことの弊害のようにも感じた。50代管理職のマネジメントがだいぶ形骸化していたし、残業の考え方、ケアにもかなり違いを感じた。
管理職が現場で手一杯な状況は、やはり人が足りていない証拠だ。
先日、どっかの会社の経営者が、うちの会社は特定の年代がいない。なんて発言して、新卒採用しなかっただろうと、ニュース記事で叩かれていた。まさにその状況と同じである。
またもや話が飛んだけど、僕が同年代がいない云々言う以外に、会社として色々と弊害も有ると思うわけである。
色々と思い出して書いてみた次第である。
このイベントに行くと毎回1時間弱くらい先輩の息子の小学生を公園に連れて行く。というか連れて行かされる。男の子は本当にエキセントリックだ。えらい疲れた。僕は子供が好きじゃないので、これだけはネックである。
ふと年齢の話になった時に、僕はその集まりの中で下から2番目になる。8歳→35歳→45歳〜となる。つまり会社では課の中で最年少だった。
今回はこの事について書いてみようと思う。
前職の会社では、最年少は28歳の営業、次に34歳のデザイナー、35歳はパタンナー1人と生産管理の僕1人。僕の同年代、ロスジェネ世代後半の世代がかなり少ない。一番多いのは40-45歳前後。
これはなぜかというと、単純に会社が新卒採用をやってないからだ。どれくらいやってないのか。少なくとも僕が新卒の2005年からはやってない。上を見ると、40代にようやく新卒がいる。なので、2000年前後くらいからは、新卒採用が無い。上に挙げた最年少組は、28歳や僕を含め全員中途である。近い世代ではもう1人、営業に37歳がいたけど彼も中途だった。
ロスジェネ後半世代というのは就職氷河期の末期にあたる。なにかの統計で見たら、2005年が一番悪い。世の中は不景気で当たり前の世代だ。中小アパレルではボーナスが無いのも当たり前というところも多い。
少し後のポケモン世代、ゆとりと呼ばれる世代に肉薄しており、ロスジェネとゆとりのギリギリの狭間にひっそりと身を潜める世代である。
会社ではどちらかといえば40代に近いサバサバしたタイプ。多分下の世代から見たら、怖いと感じるのかもしれない。40代とアンチ50-60世代としてタッグを組む事もあれば、40代ってなんか50代の影響強くね?って壁を作ったりもする。
僕はというと、自分らと40代にはやはり壁を感じるタイプだ。
久々に前職の同僚に会ってみて思い出したのだけど、僕は自分の周りに、同じ課に同年代がいないことが苦痛だった。
年が10以上離れた同僚は別に悪い人なんていなかったし、フレンドリーにしてもらえた。しかしやっぱり同年代と、自分と近い感覚や話題の人間と話せないことは、かなりストレスだった。
なんだかんだ言っても年上の相手には気を使うし、思ったこともそのまま言えない。普段彼らの常識感を知っているがゆえに余計にぶっちゃけ辛い。
働く上である程度、演じることも必要だと思う。のんびりな性格でもハキハキ動かないといけないとか、そういうのは有る。それは構わない。でも気を使う人間を演じる時間があまりにも長かった。
もし同年代がいたら、
まじ俺どんだけ猫の皮被ってたらいいわけww
みたいな話をしてみたかったのが本音である。
ちなみに商品部隊に広げても、同年代は2割以下である。同年代の男は僕だけ。仕事で関わるコア年代は平均40後半だ。
たまーに37歳の営業男子と話す時、やっぱり年近いのはいいなぁ、こっちの課に来ないかなぁなんて思ったものである。そういえば、彼は僕の採用ポジションを異動で狙っていたらしい。無理過ぎる。。
僕が9年近くいた若い子向けのアパレルメーカーでは、僕の年齢の3個上が最年長だった。社歴が長かったこともあり辞める前数年間は会社のコア年代だった。所属課でいえば、辞めた人間も含めてタメも数人いた。入社当時なんかは課の中は全員同年代だった。
10以上離れた40代は社長含め3人だけで、むしろ彼らの方がマジかよ、、って場面が多かったと記憶している。男だらけの会社だったので、たとえ衝突があっても後には引きずらない。次の日にはお互いけろっとしてる風潮が良かった。
そんな会社からいきなり平均年齢40代の会社に行ったことも、僕が同年代恋しくなる理由だったのかもしれない。同年代で近いスキルキャリア同士、同じ業務を、仕事感を共有出来ることは価値のあることだったと感じる。
年の離れた職場でもメリットがある。
それは自分の知らないことを知ってる人が多いので、仕事の上で学ぶことが多い。特に始まったばかりのポジションで、的確な引き継ぎ無しに現場にぶち込まれた僕は、とにかく色々学ばせてもらった。僕のポジションのレポートラインは特殊で、50代の社長兼部長、60代の元部長だった。
50-60代というのは、もはや何の疑問も持たずに自分とは掛け離れた人達である。学ぶことも多いが、公平に対応してくれる40代と違い基本トップダウンなのでダメージも大きく、いかに距離を取るか考えていた。何かを共有しようとはとても思えない。酷く小極的だけど言われるがままである。役職から見ても中間管理職などがすっぽ抜けた体制だったので、いた仕方ないと思う。
ちなみに前任となる親会社の担当者は干支が一周離れていた。ビジネス上、一応こちらが先様に当たることもあるが、基本同じ釜の飯である。厳しい面も有ったが色々学ばせてもらった。僕のやってた仕事は見方を変えれば、本社と限りなく近い業務でも子会社の社員である為、出向の社長その他が突っ込み過ぎない面が有った。
しかし一度海外出張で社長らに同行した時、本社の社員だったらなぁ、、と比較されたことがある。その時以外でもかなり本社が引き合いに出された。それ以来、海外出張時の平均就寝時間は2:00になった。
僕が商社で働きたく無い理由は、そこで形成された。。笑。24時間働けないので。
話が飛んだけど、年齢の話である。
唯一のタメだったパタンナーの女子は、とても信頼出来た。僕が元パタンナーということもあり、他の関係者に無いくらい、色々話した。相談した通り実行してくれるし、僕がレベルの低い仕入先で悪戦苦闘してた時も、言わないのに徹底的に指示をしてくれた。僕も社内で理解されないパタンナーの苦労を軽減するべく、仕入先にも言ってスケジュールはしっかりやった。
仕事以外ではあまり話す機会が無かったけど、一定の協力スキームのような流れが有った。
そのパタンナーと40代の先輩が仕事でよくぶつかった。
30代 パタンナー
あんな無理難題なスケジュールで出来るわけない。こっちは計画的にやっている。パターン計画の要となるサンプル状況など情報が細かく欲しい。
40代 生産管理 先輩
こちらが出す期限で出来ないなら、上に言って外注出すなりやって欲しい。海外ASEANのOEMでばらばらに進行してるサンプル到着状況なんて、細かく確認出来ない。
あと期限付きの仕事溜まってるのに残業しないとか、仕事してるように見えない。
バチバチだった。
両者のメールがCCで入ってくるのだけど、追うのが段々嫌になった。
でも30代の元OEM経験のパタンナーの方は海外生産にも理解がある為、一枚上手に感じた。
残業の考え方の違いの他、職種間の業務認識共有も薄く、パタンナーには現場チーフでマネジメントする上が実質いない状況。
結局管理職2人が間に入ったが、業務内容までマネジメント出来ず、そもそも人員補充も出来ず、最後まで現場任せだった。パタンナーは土日も出ていた。土曜深夜1時もザラだったと聞いた。
これも年齢層が歪なことの弊害のようにも感じた。50代管理職のマネジメントがだいぶ形骸化していたし、残業の考え方、ケアにもかなり違いを感じた。
管理職が現場で手一杯な状況は、やはり人が足りていない証拠だ。
先日、どっかの会社の経営者が、うちの会社は特定の年代がいない。なんて発言して、新卒採用しなかっただろうと、ニュース記事で叩かれていた。まさにその状況と同じである。
またもや話が飛んだけど、僕が同年代がいない云々言う以外に、会社として色々と弊害も有ると思うわけである。
色々と思い出して書いてみた次第である。