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相棒CBR1000RR (SC59)でのツーリングや色々
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MID TOWNフジフイルムスクエアでテイラー・スィフト写真展を見てきた。

2018年10月14日 | 写真


今日は何も考えずにX-pro2をぶら下げて六本木へ行ってきた。最初は六本木ヒルズに行ってみようかと思ったけど、風邪気味で人ゴミにまみれたくなかったのでMID TOWNフジフイルムスクエアへ。

テイラー・スウィフト写真展が開催中だった。
インクタックスのリアルユーザーであるテイラーがバックステージやオフに撮った写真や、ミラーレスフラッグシップモデルのX-H1で撮り下ろしたライブ写真なんかが飾られていた。

インスタックスとは、ポラロイドカメラと同じように、撮影したら瞬時にカメラ内部から写真が出てくる。

インスタントカメラの写ルンですが、若い女性の間で流行っているというのは、ちょっと前にネットで見て知っていた。自分の目で使われてる場面を見たことがないので、にわかに信じがたいのだけど、どうもこのインスタックス、調子が良いらしい。

写真展のテイラー曰く、インスタント写真を自分のノートに貼り付けたり、コメントを書いて周りの人にあげるのが楽しいという。インスタント写真を見ると、普段見ることの出来ないバックステージの様子、スタッフ、メイク道具なんかが写っていて、とても楽しく写真を撮られたことが分かる。

写真というと、昔はフィルムを現像して出来上がった銀塩写真のことだった。撮影した時にはどんな風に写っているのか分からないので、写真が出来上がると、想像した通りの写真、想定外の写りや完全な失敗などあった。
想定外の写りを楽しめるのは、若い女性に響いたようで、インスタ映えするらしい。綺麗に写っていなくても、写真の雰囲気を楽しむ土壌が有るのは、彼女達の親がフィルム世代ということが大きいと感じる。20台女性の親は40代くらいである。
90年代に青春を過ごした世代だ。携帯電話の普及が90年代後半から、デジタルカメラの普及は2000年頃である。写メ、プリクラ、写ルンですを使ってきた世代だ。
きっと子供の頃に母親が撮った写真、写真でコミュニケーションしていたことを見たことがあり、その後目にしたインスタ映え写真と重なるものがあったのかもしれない。

写真用のフィルムはほぼデジタルに移行してしまい、一部を除いてほとんど使われていない。
デジタル黎明期はフィルムの方が描写性能において圧倒的に優れていたが、今ではデジタルカメラの進化により逆転し始めている。利便性からもフィルムを使う理由が無くなってしまった。当然フィルムで撮った写り、手作業で焼いた写真の再現度という意味では賛否両論有る。著名な写真家にはデジタルへの移行に関して一世一代の決断をした方もいる。
フィルム事業が主力だったフジフイルムもフィルム製造事業を急速に縮小している。フジフイルムはフィルム需要の急速な減少により、排水の陣で多角経営に切り替えた。その中には自分達を追い詰めたデジタルカメラの開発も含まれており、今のミラーレスカメラ、Xシリーズ等に繋がっている。

インスタックスを見ていると、写真を使って何をするのか、どんな体験が出来るのかということを問われたように感じた。
これは富士フイルムがただ物を作るだけのメーカーでは無いことの証明だ。フィルム写真がもたらす楽しさ、価値を見放さず、ユーザーの思いを手繰り寄せ、作り上げた製品である。写真の文化を新しく作りだそうとするリーダーシップを感じた。