きのうに引き続き、新聞で掲載された民放テレビ局の3月期決算を読み解く。ローカル紙で、ある県の民放の決算内容が出ていた。地方局もスポンサーである企業の業績回復の追い風を受け好業績であるものの、気になった点がある。
その記事には、営業の収入の伸びを牽引している業種について書かれていて、「交通・レジャー、流通・小売り、自動車関連の広告収入が10%以上伸び」となっていた。その県の視聴者ならおそらく想像がついたはずだ、「交通・レジャー」が具体的に何を指すのかを。パチンコのCMである。ローカル民放で目立つのは、朝の消費者金融、夜のパチンコのCMである。とくに、パチンコは「出玉、炸裂!」などと絶叫型のCMが多いので、見ている方が圧倒される。パチンコはマーケットが狭い分だけ、CMは過激なのである。
実は、このパチンコ業界は「自主規制」という装置を持っている。これまでも、警察から「無用に射幸心をあおる」と自粛を求められると、自主規制に動いてきた。テレビCMがストップしてしまうのである。記事が掲載された同じ日、金沢市内のパチンコ店経営の会社が事業を停止し、自己破産を準備中との記事が出ていた。負債は7億円。かつて、この店の過激なテレビCMを見たことがある。企業業績が回復し経済の循環がよくなると、人の足は「身近なレジャー」であるパチンコに向かわなくなる。自己破産のニュースは小さい扱いながらも、パチンコ業界に衝撃が走ったはずだ。ローカルのテレビCMを牽引してきたパチンコ業界も曲がり角にある。
「売上アップのためには、背に腹は代えられぬ」とパチンコのCMを無制限に受け入れてきたローカル民放もそろそろ方針転換を図るべきだ。総量規制や時間規制を設けてソフトランディングすべきだろう。いや、その前にパチンコ業界が自主規制の先手を打ってくるかもしれない。この場合、ローカル民放に激震が走る。
⇒2日(木)午前・金沢の天気 くもり
その記事には、営業の収入の伸びを牽引している業種について書かれていて、「交通・レジャー、流通・小売り、自動車関連の広告収入が10%以上伸び」となっていた。その県の視聴者ならおそらく想像がついたはずだ、「交通・レジャー」が具体的に何を指すのかを。パチンコのCMである。ローカル民放で目立つのは、朝の消費者金融、夜のパチンコのCMである。とくに、パチンコは「出玉、炸裂!」などと絶叫型のCMが多いので、見ている方が圧倒される。パチンコはマーケットが狭い分だけ、CMは過激なのである。
実は、このパチンコ業界は「自主規制」という装置を持っている。これまでも、警察から「無用に射幸心をあおる」と自粛を求められると、自主規制に動いてきた。テレビCMがストップしてしまうのである。記事が掲載された同じ日、金沢市内のパチンコ店経営の会社が事業を停止し、自己破産を準備中との記事が出ていた。負債は7億円。かつて、この店の過激なテレビCMを見たことがある。企業業績が回復し経済の循環がよくなると、人の足は「身近なレジャー」であるパチンコに向かわなくなる。自己破産のニュースは小さい扱いながらも、パチンコ業界に衝撃が走ったはずだ。ローカルのテレビCMを牽引してきたパチンコ業界も曲がり角にある。
「売上アップのためには、背に腹は代えられぬ」とパチンコのCMを無制限に受け入れてきたローカル民放もそろそろ方針転換を図るべきだ。総量規制や時間規制を設けてソフトランディングすべきだろう。いや、その前にパチンコ業界が自主規制の先手を打ってくるかもしれない。この場合、ローカル民放に激震が走る。
⇒2日(木)午前・金沢の天気 くもり
