積雪は5㌢ほどだったが、けさ今季初めての「雪すかし」をした。水分を含んだザラザラの雪だったのでスコップを地面にあててそのまま側溝に持っていく。「雪すかし」は「雪かき」のことで、同じ北陸でもいろいろな言い方がある。そして、雪の状態によって、「すかし」方が異なる。これは雪文化なのだろうか。
大雪で雪崩が懸念の土砂崩れ現場 仮設住宅も通路が確保できるか
奥能登では平地で20㌢余り積もっているとニュースで知って、去年元日の能登地震、そして9月の奥能登豪雨の被災地はどうなっているのかと思い、きょう現地の様子を見に、二重被害が大きかった輪島市に向かった。金沢と能登を結ぶ自動車専用道路「のと里山海道」は多いところで30㌢ほどの積雪だった。路面は除雪されていたが、道路の両サイドが雪で覆われていて=写真・上=、時折吹く強風でその雪が車のフロントガラスに吹き付ける。
輪島市街地の入り口に当たる熊野トンネル周辺では地震による土砂崩れが起きた。このため、落石から通行する車を守る屋根「プロテクター」が設置されている。プロテクターの上をよく見ると、土砂崩れの跡がスコップの底のようにわん曲になっていて=写真・中=、今後さらに雪が積もると雪崩が発生し、道路を塞ぐのではないだろうかと案じた。
さらに進み、市街地の手前にある河原田小学校グラウンドの仮設住宅(44戸)に行くと、20㌢ほどの積雪だった=写真・下=。住宅と住宅の間隔が2.5㍍ほどあり、この程度の雪だったら住宅の出入りに問題はなさそうだ。が、1㍍くらいの大雪になるとどのように除雪すればよいのか。小型除雪車は入れるかどうか。さらに雪捨て場をどこに設定すればよいか。他人事ながら心配になる。
金沢地方気象台によると、あす10日にかけて警報級の大雪となる恐れもあるとして交通障害などへの警戒を求めている。輪島市内をめぐったが、積雪による二次災害を案じてか、全半壊の住宅などの公費解体の作業がストップしているところもあった。
⇒9日(木)夜・金沢の天気 くもり