自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

☆「一度あることは二度ある」「二度あることは三度ある」

2022年04月17日 | ⇒ニュース走査

   皇室関連のニュースにはつい振り向てしまう。秋篠宮家の長女・眞子さんは民間人と結婚されて現在、ニューヨークに住んでいる。夫の小室圭氏はニューヨーク州の司法試験にチャレンジしているが、日本で勤務していた弁護士事務所の奧野善彦弁護士あてに15日電話し、今回の司法試験の結果について「残念ながら落ちました。合格点に5点足りず、とても無念です」と不合格を伝えたという。ことし7月に3度目の挑戦をするようだ(15日付・NHKニュースWeb版)。

   「5点足りず」という表現には悔しさがにじんでいるが、今回は合格する自信があったのだろう。ただ、資格試験は合格か不合格かの判定なので、点数評価は入らない。1点差であろうが、5点差であろうが不合格は不合格だ。「言い訳がましさ」を感じる。

   小室圭氏の司法試験については海外メディアも報じている。イギリスの「Daily Mail Online」(15日付)は「Will it be third time lucky? Princess Mako's 'commoner' husband Kei Komuro fails bar exam for a SECOND time - as his wife takes job as unpaid volunteer at the Met after quitting her royal life to move to the US with him」の見出しで、「三度目の正直」はあるのかと伝えている=写真・上=。

   皇室関連のニュースでもう一つ気になったのが、秋篠宮家の長男・悠仁さまが中学2年の時に書いた作文が、「第12回子どもノンフィクション文学賞」の佳作を受賞したものの、文章の一部はコピーペーストではないかと指摘を受けていた問題。宮内庁は今月8日の記者会見で、悠仁さまが参考文献などを追記して、主催者の北九州市に送付したと発表した(同日付・時事通信Web版)。

   「週刊新潮」(2022年2月24日号)でこの問題が報じられ、実際に「第12回子どもノンフィクション文学賞」の公式サイトで掲載されている作品を読ませてもらった。報道では、ガイドブック『世界遺産 小笠原』(JTBパブリッシング、2012年刊行)と一部文章が似ていて、コピペではないのかと問題が指摘がされた。自身の手元にこのガイドブックがないので比較はできなかったが、悠仁さまの作品を読んで「はたして中学2年生の文章だろうか」との感想は持った。

   たとえば、受賞作品集の77㌻にある、「あるものは海流に乗って運ばれ、あるものは風によって運ばれ、翼をもつものは自力で、あるいはそれに紛れて、三つのW、Wave(波)、Wind(風)、Wing(翼)によって、海を越えて小笠原の島々にたどり着き、環境に適応したものだけが生き残ることができました」という下り。海流、気象、生物に熟知したプロ表現の印象だ。


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