サッカーのワールドカップ・カタール大会で23日、日本代表がこれまで4度の優勝経験を誇る強豪のドイツ代表に逆転で勝利を治めた。「ドーハの奇跡」とまで称され歓喜に沸いた。アメリカのスポーツ中継メディア「CBS Sports」は公式サイトで「Japanese fans help clean up trash at stadium following Japan's upset win over Germany」の見出し=写真=で、ドイツに逆転勝利の後、日本人サポーターたちが勝利を祝う前にハリーファ国際スタジアムのごみ掃除を行ったと伝えている。
CBSは詳細に伝えている。日本人サポーターたちは、開幕戦(現地時間11月20日)のカタール対エクアドル戦が行われた後、自分たちの国が参加する試合でもないにもかかわらず、スタジアムのスタンド席に置き去りにされていたボトルや食べ残しを拾い、ごみ袋に入れる姿が見られた。バーレーンのあるインフルエンサー氏が、サポーターの行いを映像で記録し、自身のインスタグラムで共有した。インフルエンサー氏はこのサポ-ターになぜごみを片付けるのを手伝ったのかと尋ねた。すると、そのサポーターは 「私たちは日本人で、ごみを残さないし、この場所を尊敬している」 と語った、と伝えている。
この記事の反響として、SNSでは「You can’t hate on countries like japan. Wonderful people and beautiful country.」(日本のような国を憎むことはできない。素晴らしい人々と美しい国)と称賛している。
小学生のころに、「来た時よりも美しく」という言葉を習う。遠足に行き、帰る際にはごみ拾いなど清掃をする。日常でも帰りに教室を清掃する。最初は道徳を実践的に習っているのだが、この精神は年を重ねると社会の課題解決や付加価値の高いモノづくりのモチベーションへとつながる。そして、大人社会では古くから伝えられる近江商人の心得「三方よし」という言葉を習う。売り手、買い手、作り手・社会がそれぞれが納得して利を得る。これが横つながりの共生社会や公共の福祉の理念へと結びつく。
「来た時よりも美しく」の精神は世界のスポーツの場でも輝きを放つ。
⇒25日(金)午前・金沢の天気 はれ
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