「人生七掛け、地球八分の一」とよく言われる。それだけ、人生は長く、地球は小さくなったという意味だが、今回は「地球八分の一」が実感できるような話だ。
第47次南極観測隊に加わっている尾崎光紀隊員(金沢大学助手)と26日、テレビ電話で話しする機会があった。6月17日に開催する「南極教室」のための接続テスト、つまり金沢大学と南極の昭和基地を実際につないでテレビ電話がうまくいくかどうかのテストである。
南極と日本は遠い。では実際にどのような回線ルートでつながっているのかというと。南極の昭和基地からのデータは電波信号にして、太平洋をカバーしている通信衛星「インテルサット」を介して、山口県の受信施設に送られる。山口から東京の国立極地研究所は光ファイバーでデータが送られ、さらに金沢大学に届くという訳だ。それを双方向で結ぶとテレビ電話になる。
尾崎隊員の話では、南極は本格的な冬に入るころだ。マイナス20度の寒気の中を観測に出かける。上の写真は、昭和基地の外に通じる扉だ。ブリザードが続いた翌日、その扉を開けるとご覧の通り(写真下)、外はびっしりと雪で埋まっている。でも、基地の中は快適で、しかも3度の食事がきちんと食べることができ、「14㌔も太った」とか。
こんな対話を南極と日本でリアルタイムで交わすことができるようになったのだ。当日は、基地の中での生活、観測の様子など紹介してもらうことになっている。(写真提供:尾崎光紀隊員)
⇒27日(土)夜・金沢の天気 あめ
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