地球防衛軍某隊員の会社帰り訓練に遅れをとってはならじ、と焦っている私にやませみさんから天の声。
「川崎に行ってちょーらい」、そして詳細情報までも。
ここまでアドバイスいただき攻撃せぬわけにはいくまい。
出動っ!なのだっ!!
いただいた情報では東横線新丸子駅から徒歩2分の「丸子温泉」。
周辺には焚きつけ用の材木が山積みとなっていた。
銭湯にカモフラージュした秘密基地で液状兵器は地下160メートルからのナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉とある。
となると『 』の浴感であろうか・・・
本日はカジュアルディだったので銭湯に立寄れるラフなカッコで出勤し会社帰りに出撃した。
入口・下駄箱・番台、まさに銭湯である。
脱衣所に入り地底人の暗号表を探るが、眼光鋭く見回しては防衛軍隊員、もしくは不審者と疑われかねない。
あくまでも民間人がロッカーを捜す振りをとおさねば。が、暗号表が見つからない。
ガセか?一抹の不安を胸にいだきつつ浴場へ・・・
おぉーっ、まさに銭湯という洗い場の奥に大量液状兵器の格納槽だっ!
コーラ色?醤油色?煮詰めたコーヒー色?で満たされ、透明度スリーフィンガーズ。
ドンドコ吹き上げるように投入されるコゲ茶色の湯。底の見えない浴槽に足を入れると・・・・・あるべき底がない?ここは160メートルの源泉井戸かっ!!
あれ~っと、浴槽に転げ落ちるとこれまた熱いのなんの南野ヨーコ。
上からは熱湯の投入、傍らからはジャグジーによる攪拌攻撃。
グハッ、感覚機能停止!泡付き・浴感ともに検出不能、浴槽脇の温度計は45℃。
入って3分、攻撃に耐えながら壁面に掲げられた暗号表の解読を試みるが・・・・
天然鉱泉浴・・・重炭酸ナトリウム・・・重炭酸カリチウム・・・うぅ、知能低止。
敵の液状兵器らしからぬ攻撃になすすべもなく、汗をかきかき秘密基地を後にしたのだった。
ここで問題です。
問題1.『 』にあてはまる表現をいれなさい。
問題2.秘密基地を去るにあたり、隊員としてとるべき正しい行動を「一矢を報いる」を用いて100文字
以内で述べよ。
2004/7頃の入浴メモより