地底人100物語

相手にとって不足なし

折立温泉「湯元大鼻旅館」(新潟)

2011年08月25日 | さらば愛しき地底人
新たな地底人による地球侵略が頻発する一方、静かに地底に消え行く地底人もまた少なからず。
そんな消え行く地底人たちのかつての雄姿に乾杯!


折立温泉「湯元大鼻旅館」

何年か前にその一風かわった旅館名を知り気になっていた「大鼻旅館」に行ってきた。
幹線道路から川べりへ下って行った先にある建物は大きな民家風。
日帰り入浴を請うと「どうぞ、どうぞ」と案内をいただく。
入浴料は400円。

湯船には澄んだ透明な湯がザコザコに掛け流し。


無味のようでいて温泉っぽい淡い味、薄い芒硝系の香り?
湯は37~38℃くらいか。
アワつきもあって温いんだけど、汗がダラダラと止まらない。
窓を開け放して川風を招き入れる。
この温まりは新鮮な源泉の底力なのか、それとももしかしたら放射能でも入っているのだろうか。
分析表を探してみたものの見つけることができなかった。
真相は闇の中(ってほどでもないですね)

湯に入って温まっては窓辺で涼んでを繰り返し。
なんか立ち去りがたい、後ろ髪を引かれる湯だ。

洗い場には蛇口が4つ。

このうち2つが鉄臭・鉄味の水。
湯上りにこの水を浴びて撤収だ。
秋から初冬の肌寒い季節には、とても気持ち良く入れそう。

こんなにいい湯が「新潟温泉大図鑑」に掲載されていないのも不思議だなぁ。

2010年8月の入浴メモより

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ここ大鼻旅館も2011年7月末の新潟・福島豪雨の被災により休業となったもようです。
現在はなくなっていますが、当時の公式HPから抜粋すると…

「7月下旬に新潟・福島地方に降り続いた豪雨は、市内各所にも被害をもたらしました。弊館の裏を流れる佐梨川は増水し、7/30の未明(2:30~3:00)、濁流となって 建物1階に流入し、天井下20センチくらいまでの高さで流れ、ほとんどの物品が流失するなど壊滅的な被害を受けました。
~中略~
昨日までにたくさんの皆さまのご協力により泥や瓦礫の除去作業を終えましたが、営業再開は困難と考えております。
~中略~
45年間にわたり、ご愛顧くださいましてありがとうございました。(8/9)」

2011年8月追記

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