初めて買った中山美穂のCDアルバム「CATCH THE NITE」は、角松敏生プロデュースということもあり、アイドル「中山美穂」とは異なるティスト - DJオッシー風にいえば角松サウンド(?!) - で満たされており、このCDをきっかけに歌手「中山美穂」に魅了されていきました。
このアルバムの真骨頂は、なんといっても8曲目と9曲目だと思っています。
8曲目の「FAR AWAY FROM SUMMER DAYS」
冒頭からなんとも夏の「けだるさ」を感じさせる曲調で、2曲前の「CATCH ME」のビートに体を委ねていたのが嘘のような「けだるさ」なのである。
しかし、イントロで流れる角松敏生の歌声にひっぱられる/目を覚まされるかのように、徐々にこのスローなテンポに知らず知らずと心が吸い込まれていく。
♪変わらぬ波音に耳を傾ければ 二人の夏は今でも続いている♪
8曲目がフェードアウトしていくかわりに、何処からともなく波音が徐々に聞こえてきて、その「波音に耳を傾けていると」いつの間にかにオレンジ色の夕焼け一色に染まった浜辺の、まるでそこにいるかのような情景がいとも簡単に目に浮かび、その光景が、その波音が、共に永遠に続くような境地に陥るのである。
しかし、突然「Three! Fore!」というかけ声と共に低音のビートがテンポよく - まるで波音をかき消すかのように - 響きわたりながら9曲目の「GET YOUR LOVE TONIGHT」が始まるのである・・・
この二つの曲の流れというか繋ぎが、ここがもうたまらなく心地よく、このアルバムに収録されている他の曲も含めて、30年経った今でも小生にとって「CATCH THE NITE」は最高のアルバムです。
「CATCH THE NITE」 MIHO NAKAYAMA