(旧)東京で陶芸体験!陶芸教室/森魚工房(練馬区大泉学園)

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還元焼成・窯焚き編

2016-09-08 09:13:03 | Weblog
還元焼成のメカニズムがまだ理解できてないひとは、一緒にお勉強をしましょう。
そして、効果的な焼き色を狙ってね。


電熱線で窯内が充分に熱したところで、還元開始です。
いつもなら最後まで電気のみで焼き上げる(酸化焼成)のですが、還元焼成では、途中からガスバーナーの火で窯内をあぶり立てます。


バーナー、セットON。
炎が窯の中をめぐり、やがて充満して、内圧を上げていきます。
実際に窯がふくらむのですよ、ひーっ・・・


あふれ出る炎。
窯の中は酸欠状態。
酸素を求める炎が、外に向かって舌ベロを出してあえいでます。


どろんと淀んだ窯内。
酸素欠乏の窒息状態。
すると、空気中から酸素を取り込めなくなった炎は、ついに作品の土と釉の中から酸素を強奪しはじめるのです。
酸化とは「サビつかせる」という意味。
逆に還元とは、「サビを除去する」という意味です。
作品に含有する金属分にサビ色を着けるのが酸化焼成なら、作品から酸素をしぼり取ってサビ色を抜くのが還元焼成というわけです。
色の出を完全にコントロールできる超安定の酸化焼成に対して、還元では色の変化や不思議な反応が期待できますよ(思いもかけない大失敗の可能性もあるけど)。
わかりました?

明日にもつづきます。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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