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昔ながらの穴窯で、焚き木を燃やして焼き上げるのが、薪窯焼成です。
チャンスは、5月と11月の年二回。
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横山くんのこの花生けは、たぶん火のまん前のアリーナ席(薪を放り込むスペースの間近)に置かれたために、薪の熾(おき)にうずまっちゃったんですね。
火表には、壮絶な灰かぶりの景色が焼きつきました。
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サイドの面には、灰がかぶって融けた艶かしい自然釉。
これを真似て人工的に調合したのが、黄瀬戸ですよ(酸化なのです)。
黄瀬戸の成分は、極論すれば、灰と鉄です。
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四面、ぜんぶ違う色合いとテクスチャーってのが面白いですね。
神様が差配して、火にさせた仕事です。
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火裏は、灰がかぶらず、炎だけが通り抜けた跡。
この面があるから、自然釉ののった面が際立つわけです。
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次回焼成は、秋をお待ちくださいな。
経験のない方も、ぜひ参加をお勧めします。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園