2009年の夏に発見された彗星が明るくなってきました。
その名はガラッド彗星。現在、約8等級。空の暗い所なら双眼鏡で見えます。
で、5日未明に撮影した写真がこちら↓
キヤノンEOS Kiss Digital X + 口径18cm写真撮影用反射望遠鏡(F2.8)
ISO800 総露出時間32分(4分×8コマ加算) 赤道儀架台使用
[新潟県魚沼市にて2011年8月5日未明撮影]
※画像クリックで拡大
この彗星が最も明るくなるのは来年の2月中旬。
残念ながら肉眼で見えるレベルまでには明るくならないと予想されていますが、
彗星の明るさは水物ですので、意外と凄いことになったりするかも?
ところで、これから秋に向って明るくなると予想されているほうき星は、
ガラッド彗星以外に次の2つがあります。
1.本田・ムルコス・パジュサコバ彗星(45P)
1946年に発見された短周期彗星で、5年3ヶ月で太陽を一周しています。
日本で彗星発見数12個の最多記録を持つ本田実さん(故人)が発見者の一人。
8/15に地球に大接近しますが、その時の天空上での位置は南天にある大マゼラン雲の
そばで、残念ながら日本からは見えません。
ただ、実際に明るくなるのはその1ヵ月半後で、その頃なら日本でも観測可能です。
予想される最大光度は7.5等級ほどで、9/26前後が観測好機となります。
2.エレーニン彗星(C/2010 X1)
昨年末にロシア人が発見した新彗星。周期性はなく、太陽系には初めてやってきた
彗星のようです。9/10の太陽最接近時には見かけ上太陽に近くて観測困難ですが、
10月上旬に明け方の東天で見やすくなります。その時の光度は約6等級の予想。
ちなみに、どういうわけか大地震など地球で起こっている様々な災害との関連性が
指摘されていますが、この程度の大きさの天体が地球に影響を及ぼす事は考え難く、
科学的な根拠のないデマと思われます。地球に衝突することもありません。
で、この2つの彗星は10/8未明に5度程度まで接近して見えます。
その時期が近づいたら、記事に取り上げるつもりです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます